あずきの試写室

2005年09月27日(火) 「サマリア」

少女の援助交際が物語に関わってくるとはいえ、
決してそのことを前面に押し出した作品ではなく、
むしろ少女2人の部分は物語の最初だけなのには
意外でした。

3部に分かれているこの作品
「バスミルダ」では、2人の少女の友情を。
「サマリア」では、事故でなくなってしまったチェヨンを
思うヨジンの思いを。
「ソナタ」では、チェヨンを思うあまり、どんどん暗闇に
はまり込んでいってしまう父の思いを描いています。

いやー少女2人よりも、むしろヨジンの父ヨンギ(イ・オル)の熱さに
圧倒されっぱなしでありました。
勿論娘を愛する父の姿は、分かるのですが
それにしても熱い!
むしろ娘は、父に対してわりと冷静なので、
その温度差が。。。。
キム・ギドク監督温度差を描くのが上手いですね。
「悪い男」でも男の熱さがビシビシきて、痛いほどでした。
でも、女性は割りと冷めているんですよね。。。うーん。

ヨジン演じるクァク・チミンさんが阿部サダヲさんに
ちょっと似てるんですよ(笑)美少女なんですけどね・・・
チェヨン演じるソン・ミンジョンさんの寂しげに
微笑む姿は印象的でした。


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