少女の援助交際が物語に関わってくるとはいえ、 決してそのことを前面に押し出した作品ではなく、 むしろ少女2人の部分は物語の最初だけなのには 意外でした。
3部に分かれているこの作品 「バスミルダ」では、2人の少女の友情を。 「サマリア」では、事故でなくなってしまったチェヨンを 思うヨジンの思いを。 「ソナタ」では、チェヨンを思うあまり、どんどん暗闇に はまり込んでいってしまう父の思いを描いています。
いやー少女2人よりも、むしろヨジンの父ヨンギ(イ・オル)の熱さに 圧倒されっぱなしでありました。 勿論娘を愛する父の姿は、分かるのですが それにしても熱い! むしろ娘は、父に対してわりと冷静なので、 その温度差が。。。。 キム・ギドク監督温度差を描くのが上手いですね。 「悪い男」でも男の熱さがビシビシきて、痛いほどでした。 でも、女性は割りと冷めているんですよね。。。うーん。
ヨジン演じるクァク・チミンさんが阿部サダヲさんに ちょっと似てるんですよ(笑)美少女なんですけどね・・・ チェヨン演じるソン・ミンジョンさんの寂しげに 微笑む姿は印象的でした。
|