あずきの試写室

2005年09月02日(金) 「―レス」

映画館の予告編で観た時は、なんだか全体的に暗いトーンで、
話も地味そうで、しかもレイトショー毎晩1回上映のみだったので、
正直あまり期待していなかったのですが。。。。

この作品、サスペンスホラーとなるのでしょうが、
結構見せ方が上手いです。
全編ただ暗い一本道を家族で義母の家に向かうだけ。
登場人物は、家族と妖しい赤ちゃんを連れた女性のみ。
どーりで予告編の暗いトーンに、地味そうだったわけです。
実際地味なのですが、
家族の壊れていく様が不気味。
特に、母ローラ(リン・シェイ)の壊れぶりがすごいです。
さすがファレリー兄弟に見初められた(笑)だけあります。
勿論父フランク(レイ・ワイズ)も、なんだか
こういうお父さん居そうだなあ。と思わせつつ、
やっぱり居たら嫌だよって感じ(みもふたもなし)
ポスターの写真に唯一写るマリオン(アレクサンドラ・ホールデン)が
無表情に座っているだけで不安になります。

とにかく全体的にいやーな雰囲気が
画面から漂い出て、こちらまで不安な気持にさせられます。

正直この落ちは読める人は読めると思いますが、
私は雰囲気にあてられて、ただただええええどうなるの???とどきどき。
特に残酷なシーンも出ず、あくまで想像に任せているが効果的ですね。

落ちで気落ちするといってしまえばそれまでですが、
そこに至るまでの、嫌な雰囲気感はほんとなかなかのものでした。
レイトショー侮り難し。といっても、一般上映は無理だろうなあ。。。


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