あずきの試写室

2005年05月05日(木) 「ビハインド・ザ・サン」

20世紀初頭のブラジルを舞台にした
2つの家族の復讐劇。
正直、ほんと空しいとどーしても思ってしまうのだけれど、
代々お互いに土地の境界線を
取り合っている家族にとっては、空しいなんていったら
失礼にあたるかもしれないけれど。
こんなことして何になるのかと思わずにはいられないです。
でも、実際にある話とのことで。うーん。

ブレヴィス家とフェレイラ家は
代々お互いの家族を殺しあっているのです。
といっても、一人殺したら、相手の家族の一人。
と血の量は同じにしないといけないという。
というと、かなり残酷なシーンが続くのかと思いますが
銃声は聞こえても、死体を見せたりはしないので
そいうことなんだと思うのみ。
なので、仕上がりとしては、怖いとか残酷というより
ある意味幻想的であり、
淡々と代々行われていくことが不気味。

トーニョ演じるロドリゴ・サントロは、ブラジルの美青年と
云われていますが、
個人的にはサーカス団のクララ演じるフラヴィア=マルコ・アントニオに
釘付け。眼力ですね(笑)
火吹きやロープを使った曲芸は、実際サーカス団に所属する
彼女がそのまま演じているそうです。
特にロープを使ったシーンはいいですよー。
なんだかどろどろした二つの家族のことを忘れられる瞬間です。

トーニョの弟バクー(ラヴィ=ラモル・ラセルダ)は、
見かけあまり可愛くありませんが(失礼)
家族で一番大人かも。

二つの家族の小さな戦争と思ったのですが、
なにはともあれ、戦争はいかんです。


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