2005年05月04日(水) |
「ペッピーノの百歩」 |
1970年代のシチリアを舞台に、 マフィア撲滅を願うペッピーノの人生を 描いた実話であり、 主人公ペッピーノを同じくシチリア出身の ルイジ・ロ・カーショが好演しております。
実際最後にペッピーノ本人の写真が数枚写るのですが、 ルイジか本人か一瞬間違いそうになるほど 雰囲気が似ていてびっくりです。
タイトルの百歩は、ペッピーノの自宅から 百歩のところにマフィアのボスが住んでいる。 善と悪がすぐそばにあるという。 シチリアといえばマフィアのふるさと (「ゴッドファーザー」のイメージ大) と思い浮かぶほど、マフィアと縁の深い地であり、 実際ペッピーノの父も組織の一部に属していたり、 生活においても、関わってくる存在。 そんなマフィアを撲滅しようという声は、 決して簡単に発せられるものではないはず。
正直ある意味かたくなですらあり、 ちょっと無謀では?なんて思ってしまう行動もあるけれど、 ペッピーノの勇気は決してまねできなく、 それだけに想像できてしまう彼の人生が切なくもあります。 実話であるということもあって どうしても「ヴェロニカ・ゲリン」を連想してしまいました。
マフィアのボスターノは、1998年に起訴され現在 終身刑の身とのこと、ペッピーノの物語は まだまだ続いているのですね。
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