あずきの試写室

2004年03月31日(水) 番外編 「透明人間の蒸気」

野田秀樹さんが13年前に書いた脚本の「透明人間の蒸気」
キャストも新たに新国立劇場に登場です。
舞台を鳥取砂丘にたとえ
その中を、透明人間となった透アキラ(阿部サダヲ)と
唯一彼の姿だけが見える眼の見えないヘレン・ケラ(宮沢りえ)
ヘレンとくらすサリババ先生(野田秀樹)を
メインに奥行きのある舞台を所狭しと駆け巡ります。

阿部さんが出るということで
チケットをゲットした私ですが、
今回は共演の六平直政さんの演技も楽しみでした。
独特の存在感がある六平さん。
この作品でもこわもて風ながら
なんか愛嬌があって、良い味を出していました。

何もない舞台が砂丘に感じてしまうのもさることながら、
大きな布(旗)やじゅうたんを使った演出は面白く、
布を海に見立てたシーンはお気に入り。
その海に流されるヘレンは、本当に海にいるよう。

でも一番は
透明人間になった阿部さんの衣装と髪が
一人だけ青く変身するところ。
まるで綾波レイ(笑)のような髪の色なのに
変じゃないのー。
白と灰色の色調がほとんどの中で
ひとりだけ青が際立ってる。かわいい。

幻想的なシーンを織り交ぜ演じる
2時間10分は、
都会の喧騒を忘れさせるようなひと時でありました。


 < 過去  INDEX  未来 >


あずき [HOMEPAGE]

My追加