| 2004年02月21日(土) |
「アダプテーション」 |
「マルコビッチの穴」で脚本を担当した チャーリー・カウフマンの脚本映画。 映画の中に本人がニコラス・ケイジに変身して(違いますね) 登場しています。しかも双子。
「アダプテーション」というタイトルからは想像できない、 「蘭に魅せられた男ー驚くべきコレクターの世界」という 作品がテーマになっているのですが。 そこはカウフマン。 「マルコビッチ」での頭のこんがらがり感が出ていて、 どこまでが実でどこまでが虚か悩みます。
蘭って今まで白い花という認識しかなかったほど 博学からはほど遠い私ですが、 劇中に出てくる、何種類かの蘭を見ただけで ああ、これならはまる人もいるだろうなあと納得。 なんせ、猿に似ている蘭あり、蜂に似ている蘭ありと その多彩ぶりはびっくり。
そんな蘭に魅せられた男を素直に脚本にしたら まったく別の映画になっていただろうなーと思いますが。 でもこの作品は、この持ち味でいいですね。
「蘭に魅せられた男」の著者スーザン・オーリアンを メリル・ストリープが演じていますが。 実際のスーザンそのままなのでは なんて本人を知らないから、勝手に想像(すでにこんがらがってます) この作品で、虚と実を勘違いした皆様(私のように)に 危ない女性と思われていないかと余計な心配まで しちゃうのでした。
実際、「蘭に魅せられた男」がどんな話なのか 映画を見る前より見た後のほうが 読んでみたくなったのでした。 きっと驚くべきコレクターが出てくるであろうが、 カウフマン兄弟ほど驚くことはないだろうなあ(想像。いあ脚色)。。
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