あずきの試写室

2004年01月10日(土) 「人生は、ときどき晴れ」

サウス・ロンドンの集合住宅に暮らす
タクシードライバーの父と
スーパーで働く母。
そして、老人ホームで清掃の仕事をする娘と
無職の息子。
4人家族の日常を描いていくのですが、
これが結構リアルなんだけど
あんまり見つめていると
自分の人生まで
思わず振り返ってしまいそうに。

タイトルからもう察しがついて
しまいそうになりますが、
それぞれの人生においても、
雨のような日もあれば
からっと晴れる日もある。
だから
それこそ明けない夜は無いものね。
人生案外すてたもんじゃないよ。
と思うのですが、
この一家を見ていると。
やっぱりなんだか。。。
大笑いするという状況が
一日のうちにあるのかなと思えてしまう。

さらに同じ集合住宅に住む
二家族の日常も出てくるのですが。
こちらも、後から後から出来事が。
ストーカーすら出てきます。うーん。

マイク・リー監督独特の脚本を作らず
半年間のリハーサルとディスカッションで作られた世界は、
見ていてうなってしまうほどリアルです。

主演のタクシードライバーフィル父さんの
ティモシー・スポール。
あまりにぼそぼそした話し方としょぼくれた存在感で、
もっとしっかりしろ!!なんて気合を入れたくなりましたが。
「ラストサムライ」のカメラマンとは
最後まで気がつきませんでした。
これぞリアルなお父さんです。脱帽です。


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