アキ・カウリスマキ監督作品 「過去のない男」同様 カウリスマキ監督節が随所に感じられてイイネェ(笑)
カウリスマキ組といってよい カティ・オウティネンさんの演技も いつもながらの 無表情ながら、味がとってもあって、いいなあ。
物語は、夫婦して失業。 職を探すもなかなか良いものがなく、 家の中のものまで差し押さえ。 そんなふたりにもあるチャンスが。
いあ。正月早々。 不況の風が吹きまくるような 見ていて、外気ばかりでなく 心まで寒くなるような感じかと思いきや。
解雇されても、騒ぐでもなく 淡々と事実を受け入れて 過ごしていく人々。 普通 「どうするのよぉぉぉ!!」 なんて状態であっても、 無表情(笑)
ある状況から妻が怒って家出。 その先にやってくる夫に 「決して許さないから」と 声を荒げるでもなく言う妻が。 夫に 「帰ろう」と 素直に一緒に帰っていくところがほんわかですねー。 普通 「絶対に帰りません!」なんて 叩きあいになっても不思議じゃないのに(笑)
でも、決していじけているわけでも 人生に後ろ向きなわけでもない。 まるでタイトルの浮き雲のように 漂うように流れていく。 そんな人々を見てると ああ。私もマイペースで がんばっていくか!と 逆にエールを送ってもらえるような 気がしてくるから不思議不思議。 カウリスマキマジックに すでにかかっているのかもしれないですね。
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