あずきの試写室

2003年12月11日(木) 「少女の髪どめ」

「運動靴と赤い金魚」のマジッド・マジディ監督最新作。
といっても、タイトルから敬遠していて
後からしまったと思った運動靴なので
今度は髪どめで勝負だ!(なんの・・・)と
初の監督作です。

イランに住むアフガン難民の姿を描いているものの。
底にある深い悲しみや不安を前面にだしているのではなく、
テーマは限界を知らぬ愛。
マジッド監督のコメント
「愛はあらゆる境界線を越える力がある」
良い言葉ですね。

作品の中でも、最初は少年だと思い込んでいた
バランが、実は少女だと分かった時から
主人公ラティフの心は愛を感じはじめるのですが。
ラティフの心変わりが、あまりに極端なので
最初笑ってしまいました。
ここまで変わるかーーって。

その後の無償の愛は見ている私まで
ああ。バラン、彼の気持ちを少しは
くんでいるのだろうか。。。と
思わず憂いを秘めた瞳に訴えたくなってしまいました。

ほんと私も、幕末時代に生きた人を愛している(オーバーかしらん)
ので、境界のみならず時代まで超えてしまうと実感。
監督のメッセージの愛と一緒にしたら失礼ですね。。反省。





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