あずきの試写室

2003年09月30日(火) 「A」「A2」

オウム真理教が事件を起した後、その事件に直接関与
していなかったとはいうものの、
なぜ事件の後も、信者でいるのか?という疑問を持った
森達也監督が、自主制作した作品「A」と
それから2年半後の「A2」を
続けてみてみました。

現在も、裁判が続くオウム事件ですが
残された信者が、どのような生活を送っているのか
そして、回りのマスコミや一般大衆の姿を
追っている「A」
特にその中でも、広報担当となった荒木氏が
退去することになった教団の其々の地区に
訪れる姿が印象的です。

あくまで中立的な立場で撮っているところも
落ち着いてみる事ができます。
これが、どちらかの立場に立ってしまったら
やはり感情的になってしまう面もあると思うから。

正直、何故信者はあのような事件の後も
信じていく事が出来るのか、本当に謎でしたが、
この作品を見て、その答えがちょっと見えて来た気がしました。

「A2」はその後の教団のことをテーマにしていながら
地元住民の運動等がメインになっていて
てっきり、「A」で登場した教団の人々のその後の
ドキュメンタリーなのかと思って見ていた私は、
だいぶ違う事に戸惑うと共に
「A」の方が、興味深かったです。


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