オウム真理教が事件を起した後、その事件に直接関与 していなかったとはいうものの、 なぜ事件の後も、信者でいるのか?という疑問を持った 森達也監督が、自主制作した作品「A」と それから2年半後の「A2」を 続けてみてみました。
現在も、裁判が続くオウム事件ですが 残された信者が、どのような生活を送っているのか そして、回りのマスコミや一般大衆の姿を 追っている「A」 特にその中でも、広報担当となった荒木氏が 退去することになった教団の其々の地区に 訪れる姿が印象的です。
あくまで中立的な立場で撮っているところも 落ち着いてみる事ができます。 これが、どちらかの立場に立ってしまったら やはり感情的になってしまう面もあると思うから。
正直、何故信者はあのような事件の後も 信じていく事が出来るのか、本当に謎でしたが、 この作品を見て、その答えがちょっと見えて来た気がしました。
「A2」はその後の教団のことをテーマにしていながら 地元住民の運動等がメインになっていて てっきり、「A」で登場した教団の人々のその後の ドキュメンタリーなのかと思って見ていた私は、 だいぶ違う事に戸惑うと共に 「A」の方が、興味深かったです。
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