あずきの試写室

2003年08月14日(木) 「ふたりのトスカーナ」

ふたりの姉妹の可愛さと、自然の美しさ。
そして人間の残酷さが描き出した世界。
まるで夢のようなのどかで、暖かな自然の中の
優雅な暮しと、戦争という極限の中での
人間の冷酷さのギャップにひりひりするような
作品でした。

姉妹の姉が可愛くて、とってもかしこくて
ちょっと変(笑)な発想をするところが
なんとも言えません。
孤児となったふたりを暖かな眼差しで育てる
伯母さん役のイザベラ・ロッセリーニがいいですねー。
芯は強く、暖かな伯母さん。
自分の子供と分け隔てなく、暖かく包み込むような姿。
印象的です。

映画を見た後、HPを見ていてびっくりしたのが
ふたりの姉妹は映画の中では
年が離れているのですが、
実際は原作者ロレンツァ・マッツェッティの実話で、
双子の姉妹の話の第1部を映画化したものでした。

さらに、叔母役のイザベラも実際双子の姉で。
しかも、監督・脚本のアンドレア&アントニオ・フラッツィも双子の兄弟。
なんだか双子に縁がある映画でびっくり。

実話だと思うと、更に気持ち的にどーんと来て、
ちょっとしばらくは、戦争物はやめておこうと
心に誓ったのでした。





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