あずきの試写室

2003年06月13日(金) 「カルマ」

邦題は「カルマ」ですが、原題は「異度空間」。
違う温度の空間って感じでしょうか(そのまんまじゃん)
違うと思うけれど、
見ていてそんな感じがしちゃったのですが。どうでしょう。
主演レスリー・チャンの遺作となってしまったのは
本当に残念です。
あのすずしげで優しい眼差しが、切ないです。

幽霊が見える女性が出て来る
最初の話が長くて、
途中からレスリー演じる精神科医の話に
シフトしていくのですが、
自分としては、最初の女性の話が
もっと簡単で良かったのではないかなあという印象。
入れることによって
話としての深みをもたせているのかもしれないのですが。
どうも、どっちつかずになってしまった気が。。

レスリーの話になってからの
幽霊役の女の子は、すごい怖いというよりも
途中マトリックス??なんて思えるほどの
増殖シーンありで、変幻自在で圧倒されます。うん。

恋愛がからんでくる所が
「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」を
彷彿させたのですが、
「チャイニーズ」の方にもレスリーが
出ていたのですね。
ただ怖いだけのホラーよりも恋愛要素が入っている事によって
切なさが加味されて、しんみりしちゃいますね。

サービス精神旺盛な香港映画ですが、
ホラー映画よりむしろ
実録シリーズの方が怖いかも。
特にいまだうなされそうな「人肉饅頭」の
妙なリアル感は本当に怖かった。


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