あずきの試写室

2003年04月18日(金) 「戦場のピアニスト」

ポーランドでは国民的な音楽家ウワディスワフ・シュピルマンの
数奇な運命。
エイドリアン・ブロディが、まるで本人が演じているような
錯覚を抱くほどでした。

幸せな生活から、一挙に戦争に突入し
どんどんユダヤ人が迫害された出来事は
いろいろな映画や本で知ってはいたものの
映像の中で何事でもないように
たんたんと射殺していく姿は
戦争の恐ろしさと共に
人間の存在って一体。。。と考えてしまいました。

あらゆる場面に直面しても
偶然の出会いや出来事によって
切り抜けていく運命。
勿論、話はとても深く暗いのですが
音楽があるという思いが
生き抜く力になっているのだと思うと
ちょっと救われました。

CMでも流れていましたが、廃虚となった
町に佇むシーンは、圧巻。
この死の廃虚にひとり取り残されたらと思うと
想像するだけで心がひりひりします。
さらに映画の中では雪のシーンが多く、
しんしんと雪が降り積もった中で
音を立てずに静かに隠れている状態。
ただでさえ寒々しいのに。。。つらい。。。

シュピルマンとはドイツ語で「楽器を演奏する人」という
意味があるそうですが、代々音楽家の家系だったそうです。
映画を見終わった後、息子さんが現在日本に住んでいるのも
生き残れたからこそ。
結婚して子供も出来て、
そしてそのお子さんが日本に来て、
88歳の天寿を全うする人生を想像して、
より作品がずっしりきたのでした。


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