見終わって帰って来て夕刊を読んでいたら クローネンバーグ監督のコメントが(朝日新聞) 「私は、男を普通の人として描いたつもりだ」 え。そうだったんですか。 私はてっきり精神病の人と思い込んでいたのですが。。 思い込みはいけないなあと 思いつつも、レイフ・ファインズの演技すごすぎです。 小さな声でブツブツ言っている姿も ちょっと前かがみに歩く姿も スパイダーになりきっていて、 見ているこちらまで不安な気持をかきたてます。 「レッド・ドラゴン」の犯人と同じ人だとは 思えないほど体つきまで変わってしまうとはおそるべし。
スパイダーというあだなの10歳の少年時代と 大人になった現在のふたりのスパイダーが 同じ画面で映っているのも 全く違和感がないのが不思議。 それは彼の精神世界だからなのか。 それともあの暗いながら計算されつくした 場面のせいなのか。
ネタバレになってしまうので 詳しくは書けないのですが、 スパイダー=蜘蛛の巣から連想される 某場面がなんだかぞくぞくしてしまった。
あれこれ勝手に推理して 自分なりに納得したりしてみたけれど 監督のコメントとはかなりずれていた(笑) という事自体 監督の意図(糸じゃないですね)したところは 正しかったのかも。 スパイダーの病んだ精神の中では 見る人の角度で全然違ったものになっているのだから。 自分の心の中をそっと覗き込んで 正気と狂気の境ってきっと曖昧なものだと思ったら、 ぞっとした。
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