日記
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2001年10月01日(月) |
リクルートスーツの洪水 |
と言うのは大袈裟だけど。
10月1日、都内の主要駅には 懐かしい、半年前くらいによく見られた光景が蘇っているようだった。
つまり今日は 多くの企業の内定式だったので。 わたくしもご多分に漏れず。
普段の生活では信じられないくらい、早く起きて
髪の色が・・・・「さすがにこれじゃヤバイだろ」ってな感じで でも黒く染めるのは嫌だったので、 長い髪後ろにまとめて、黒スプレー吹き付けまくり。
4ヶ月振りに履いたパンスト。 履いたとたんデンセンして憂鬱さ倍増。
雨だし。
「この薄暗い雨空が私の未来を象徴しているかのようだ」 なんて あほな事思った人、首都圏だけで1000人くらいはいると思うけどなぁ。
憂鬱さとは裏腹に、 今日という日は特別嫌な事も悲しい事もなく淡々と過ぎ、終わった。
内定者懇談会とやらで、既に仲良くなっていた人達と お茶して、軽く飲んで、帰宅した。
つまり、 特に悪くない。
特に良くもない。
とにかく、睡眠不足がピークだ。 眠くて仕方が無い。 だからもう寝てしまおうと思う。 難しい事を考え過ぎても、何も生まれない。
答えの無い問題は、 誰もがきっと抱えてる。
答えを創るのは自分。 そう、解ってはいても。
「あの時ああすればよかった」 などという後ろ向きの願いは何も生まない。
後悔に捕われるのはみっともないし、 そんな人間はあまり好きではない。(なりたくない) だから私はそんな事は思わない。
そしてこれからもずっと、 でき得る限り前向きの思考を持ち続けたいと。
つまりね、「今の状況から、どうやって上昇していくか」って考え方が、 とても大切な事なんですよね。
それは嘘ではない。
でも結局、 自分を誤魔化して 直視せずにやり過ごしたいだけなんだって事に、 多分もう気付いてるんだ。
私は、 目をそらしたままでも、生活できる人間です。 目をつぶったままでも、歩く事ができる人間です。
それでも、 「無視しようとしている」ってことはつまり、 疑いなく「此処に存在している」ってことであり、
完全に存在を消してしまう事は、 強い意志をもっても不可能なのかもしれないし、
また、私自身がそんな事望んじゃいないんだろう。
私は何時も、 「多くのものは望まない」って顔して
でも本当はとんでもなく強欲なのかもしれない。
もうずっとずっとずっと長い間、 「吸収する」事を拒みつづけてきた。
いっそのこと、化石みたいになってしまえと思っていたんだ。
音楽は必要最小限に留め。 素敵な映画は殆ど観なかった。 素敵な文章に触れる機会も出来得る限り拒んだ。 舞台や演奏会なんてもっての他だった。 生身の人間が、何かを創り出しているパワーになんか、 触れたくなかった。
私の感情を刺激しようとするもの こころをうごかされるもの
精一杯、遠ざけて。
私の生活に存在したのは、
適当な食事とアルコール それなりに親しく付き合う友人 部屋の片隅の四角い箱から只無意味に垂れ流される映像と音声 程々に華やかで女らしい洋服や化粧品
決して波の立たない穏やかな水面。
逃げるのは嫌だ嫌だと言っていながら、 直視できず逃げ続けてきたのは紛れも無い自分だった。
感情を殺して生きる事を選んだ私は、泣く事さえ拒絶した。 「本当はずっとずっと泣きたかった。」
きっとそうなんだ。
人前では泣かない。泣けない。これからもずっと変わらない。 それでも、一人で部屋にいるときくらい 思いっきり激しく泣ける人間になれたらいいと思う。
少しずつ、変わっていけたらいいのだと思う。 変わっていかなきゃいけないんだ、なんて そんな青臭い事思えただけでもきっと凄い進歩だね。
このままずっとこんな日々が 最期まで続いていくと信じてきたんだ。 結局、信じようとしていただけだったのか。
絶対に手に入らないものを 自分には分不相応なものを
それでも欲しいと願って 追い求め、苦しみ、足掻いて そんな哀れなみっともない事になんか 絶対になりたくないと思っていたんだ。 だってあまりにも惨めじゃないか。
大体、あたしってば一体何が欲しいんだ。 それすら全く解っちゃいないんだから笑っちゃう。
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