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国会正常化〜【審議拒否の是非】〜 2005年06月01日(水)

 昨日の国会対策委員会で、民主党が審議拒否をやめ、審議に参加することとなった。民主党が主張していた法案の欠陥等について若干の措置を取るということを与党側が提示した上でのこと。
 民主党が審議拒否を始めてから12日間。私も地元の方々のご意見を伺う機会は沢山あったが、ほとんどが民主党の審議拒否に対して批判的なものだった。それは、審議拒否に入る前に私が予想していたとおりだった。
 自民党vs社会党の55年体制のときは、与党自民党が社会党の主張を受け入れることはほとんどなく、万年野党の社会党は審議拒否というパフォーマンスで存在感を示すしかなかった。自民党も、政権維持に絶対の自信を持ち、余裕があったから、社会党が審議拒否を始めると、社会党が審議拒否をやめやすいような配慮をした。出来レース、なあなあの国会審議だったとも言えると思う。
 今の状況は違う。民主党は自民党の政権をおびやかす存在になった。自民党も、本当の敵とみなす相手に塩を送ったりはしない。民主党が審議拒否をすれば、過半数を握る与党はそれを無視して国会審議を淡々と進めようとする。また、国民に対しても、審議拒否は例えば万年野党社会党のイメージで、「民主党は本当に政権を担えるのか」という不安感を増長してしまう。
 今日の各紙の朝刊において国会正常化の記事は、日経は1面ですらなく、他紙でも小さい扱いであったことは、私の予想を超えるものであった。


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