英国人の彼女
6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。

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2004年06月17日(木) 植民地政策

修士論文のために今、イタリアの植民地政策について調べているのですが、どんなに調べても何にも出てきません。わたしが知りたいのは、植民地政策下で如何にローカルの人々が国家を運営することを学んだか(もしくは学ばなかったか)なのですが、イタリアの植民地に関する限り、彼らはただ搾取されるのみであったようです。

ダーリン(仮名)に、「イギリスの植民地になった国はイタリアの植民地になった国よりは、ほーんの少しだけラッキーだったかもね。」とメールすると、「もちろんさ!イギリス人は彼らにクリケットも、じっと列に並んで待つことも、五枚綴りの書類に記入することも教えたんだよ?」という返事が来ました。おもしろい人だ。ケニアやウガンダなどの旧イギリス植民地の現状を見る限り、少なくとも列に並ぶことはあんまり身に付かなかったようですが、それでも国の隅々までインフラが最低限整っており、地方行政というものが形だけでも存在して、観光産業なんていうものまであるのは、誉めたくないですがイギリスの政策の功績でしょう。一度も植民地になったことのない隣国エチオピアには、何の産業もなく、インフラが整っていないために飢饉に襲われている地域に食料が余っている別の地域から援助物資を送ることもできない状況ですから。一概にどちらが「いい」とは言えませんが、グローバル経済の中で生き抜いていくためには、道路がない、などというところで足踏みをしているようでは無理なんじゃないかと思います。


その修士論文用に、最近海外から古本をいくつか購入したのですが、アメリカからの本は全部、宅配便専用の封筒に入っており、イギリスからは全部使い回しの便せんに入ってやってきました。さすが。うちのダーリン(仮名)も、きっちり人からきた手紙の封筒をいつか使い回すために保管しています。

しかし、あのイギリス人の節約家ぶりは何?以前、雑誌に「イギリス人の2人に1人は切手を使い回し、4人に1人はプレゼント用のCDをあげる前にダビングし、20人に1人はプレゼントを買うのがイヤでクリスマス前や誕生日前にに彼氏・彼女と別れる」というのを読んで、これほんま?とダーリン(仮名)に聞いたところ、節約のために別れることはないけど(というより、湯水のようにお金を使う人だし。)、消印が見えないような切手は当然使い回すよね。え?しないの?と逆に驚かれました。本人は環境に優しいんだよね、僕たちと言ってますが、どうだか・・


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