英国人の彼女
6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。

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2003年12月08日(月) ホームシック

今日は携帯電話から書いています。某国在住だったころは、メール機能も付いていない携帯で(さすがに携帯はありました)、職場と家の往復だけの生活だったので、外へ出る仕事のない時は家に置き忘れていても平気だったくらいなのに、帰国して早三ヶ月。すでに携帯なしでは生きられなくなっています。そんなに友達とマメに連絡しあう方ではないし、大抵はパソコンのメールを使っているので、それほど役には立っているとも思えないのですけれど。携帯の魔力でしょうか。

携帯電話とは違って、未だなじめないものも多々あります。例えば電車のアナウンスやドラッグストアなどの店内音楽。日本はどこへ行ってもうるさくてしょうがないのですが、特にこの二つにはどうしようもなくイライラしてしまいます。

または、町並みの統一感のない安っぽさ。昔読んだ伊丹十三の「ヨーロッパ退屈日記」だったか「女たちよ!」だったかに同じようなことが書かれていましたが、同じ素材、同じ様式で家が建てられていた頃は、日本も綺麗だっただろうなと思うのです。某再貧国も首都は小汚いバラックが並んでいましたが、それはそれでパンチのきいた景色に見えたんですよね。今にも崩れそうな家が立ち並び、その中を破れた服を着た裸足の子供が遊んでいる風景は、それはそれで必然性のあるものに思えたのです。

高校のときに留学から帰ってきたばかりの頃は、踏切の前に並ぶ人の髪がみんな黒いのにまで違和感を感じたものですが・・・ あの時ほどの逆カルチャーショックはありませんが、それでもまだ居心地の悪さは抜け切れません。どこかで読んだのですが、ホームシックは「ここは自分の居場所じゃない」と思っているからなるものなのだそうですね。帰る場所が別にある、と思い続けているかぎりは、なかなか幸せにはなれないのだそうです。

わたしがいるべきところがどこなのか、まだよくわかりません。


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