英国人の彼女
6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。

indexday beforeday after


2003年06月18日(水) 7つの海を越える犬

昨日、今日と、なんだかバタバタしていて、なかなかゆっくり日記を書く時間が取れませぬ。

今夜、日本に帰る館員がいます。かなり仲が良かったので、今日は朝からやや寂しいモードだったんです。

が。

昼前になっていきなり、飼ってた犬を一緒に連れて帰る、と。


えええええーーー!?


その犬、彼女の後任の家が決まるまで、うちで預かっているんですけれどね。確かに慣れない環境のせいか、うちの巨大シェパードが怖いせいか、隅っこから出てきません。でも、まだ二日目なんだし、うちの犬とも喧嘩してないし、あと何日かすれば慣れると思うんですよ。でも、その隅っこで震えている様子が、見るに耐えないらしいのです。すごく可愛がっていた犬だし、やっぱり連れて帰る、我慢できない、と泣きながら電話がかかってきました。


もう、それからすんごい大変。友達だし、なんとかしてあげたいんだけど、とにかく時間がないのですよ。今まで動物を持ち帰った人がいなかったから、ノウハウもないし。航空会社に電話して、当地の空港に電話して、成田空港にも電話して。

当国からの出国は、思ったよりも簡単でした。というより出国検疫などないに等しいようです。輸送費も、噂では人1人運ぶよりかかる、と聞いていたのですが、全然そんなことはなくて、体重1キロにつき5千円くらいですって。15キロ程度の犬なので、7万です。ちなみに人間の方はエコノミーで25万円くらい。キャリーも航空会社が売っていて、簡単に手に入りました。この国では動物用のキャリーなど売っているのを見たことがなかったので、最悪の場合、木箱に押し込むことになるのかと思っていたのですけれど。


日本の入国は、かなり厳しいようです。狂犬病の予防接種証明書と政府機関発行の健康証明書が必要で、2つともないと入国できないらしいのですが、とりあえず予防接種証明書の方はあります。ありますが、この国の、その辺の獣医が書いた証明書が、一体日本でまともな書類として扱って貰えるのでしょうか。不安。

しかも、無事入国できたとして、最大180日、係留されるらしいですし。健康証明書はないし(政府機関発行の書類を一日で受け取ることは100%不可能です。)、この国の普通の雑種犬で、こういっては何だけど、ちょっとヨレヨレの犬だから、かなりギリギリいっぱい係留されることは必至でしょう。係留後は実家のお父さんに面倒見て貰うそうです。


彼女自身がこの先も飼えるなら、また別だとは思いますが、そうでないなら、なんとなーく、なんとなーく、この国にいる方が、犬として幸せな気がしないでもありません。


まあ、でも、友達なので、できる限りのことはしてあげたいと思います。無事に今夜、出国してくれますように。


indexday beforeday after

遙 |MAIL6 hours away


My追加