英国人の彼女
6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。

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2003年05月02日(金) エジプト8日目(エドフ)

この日見学したエドフは、エジプトの数ある遺跡の中でも保存状態がいいものの一つ。天井も残っていて、在りし日の古代エジプトに思いを寄せます。




かなりどうでもいいことですが、我らがSunboatIVの乗客は、以下のような組み合わせでした。

アメリカ人夫婦(初老)、オーストラリア人夫婦(中年)、ロシア人カップル(中年)、フランス人ゲイカップル(中年)、イギリス人と日本人のカップル(わたしたち)。

クルーズを始めてからというもの、ダーリン(仮名)とわたしはアガサ・クリスティの「ナイルに死す」モードで、この船の中で殺人事件が起こったとしたら、誰が犯人で、誰が殺されるのか、という話題を飽きもせず2日に渡って延々と議論していました。(アホ)

前日までに怪しいと思われたのが、妙にフレンドリーなバーテンダーとエジプトロジスト(この船では、ツアーガイドのおじさんをこう呼ぶのです。確かにただのガイドではない学者らしい風格を備えていました。)だったのですが、このエドフ見学中にいきなり2人の間で犯人がひらめきました。

犯人→フランス人のゲイカップルの片割れ。

この人、真っ赤に日やけしていて、ビデオカメラを片時も放さず、船から何かおもしろいものが見えるとデッキを駆け上がり、駆け上り、とにかく忙しい人なのですが、いつもニコニコしていてものすごく感じがいいのです。恋人が居眠りをしているところをビデオに収めたりするほほえましい一面もあります。

今まで何故気づかなかったのか自分でも不思議ですが、これはもう犯人に違いありません。犯行に使われたのはいつも持ち歩いているビデオカメラ(殺人ビームが出る)。殺されるのは、もう1人のフランス人、バーテンダー、オーストラリア人のおばさんです。

ただし、動機がわかりません。シャーロック(わたし)とワトソンくん(ダーリン(仮名))の推理作業はまだまだ続くのでした。


とりあえず犯人が分かり、かなり満足しているわたしに彼が一言。「君もたぶん相当怪しいよ。」


午後には、エスナを見学しました。こちらはギリシャ人がエジプト様式を真似て作ったものなのですが、この頃になると紀元前2000年!規模に慣れすぎていて、ギリシャ?新しすぎて興味ないわ、状態に。ただ、ここの壁画の下手さ加減を見ると、ルクソールでのMiddle Kingdom時代の壁画の素晴らしさをより楽しむことができます。

エスナの後は、いよいよルクソールへ。


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