■私(鮒谷)も小学生の頃から、 父親に
「連帯保証人には絶対になるな」
「安易に印鑑をつくな (命の次に実印を大事にせよ)」
「印鑑をつくのを仕損じたら、 印影を悪用されないように切り刻め」
「(破産寸前までいった経験から) 信用取引には手を出すな」
「(破産寸前までいった経験から) 先物取引には手を出すな」
「政治家に入れ込むな (男が男に惚れると破滅可能性が高まる)」
「友だちに金を貸すな」
「(これも経験があったのでしょう。 遠回しに、ではありましたがw) ボッタクリ店に気をつけろ」
などなど、口を酸っぱくして 言い聞かせてこられましたが、
これらは生きていく上での 基本的な知識ですよね。
※信用取引とか、先物取引とか、 きちんとリスク管理できればいいのかも しれませんが、ここでは触れません。
■今となっては、
昔のような(ある意味)牧歌的な 時代ではなくなり、
「俺や、俺! 大変なことに巻き込まれたんやけど」
みたいな電話がかかってきたり、
「PCのカメラを乗っ取り、あなたの 恥ずかしい動画を撮影しましたよ」
みたいな脅迫メールが届くことも ありますね。
■ほかにも
「月利5%で安全運用いたします」
とか
「この情報商材を買うだけで 寝てても毎月10万円!」
とか。
■あるいは昨日、 うちの事務所にかかってきて、
留守電に自動音声で 吹き込まれていたのは
「あなたの携帯電話は、あと3時間で 使えなくなるので至急、折り返しを」
というもの。
■次々と新しいアプローチが生み出されて いますね。
現代は、そんな魑魅魍魎の 百鬼夜行状態で、
至るところに落とし穴。
■古典的なところでは、
酒の上での失敗、
異性(美人局とか、頂き女子とか、 ホストクラブ)、
ギャンブルの誘惑なんかもあるし、
最近だと、
デジタルタトゥーに キャンセルカルチャー、
ほとほと生き抜くことは大変だ、 と思わずにはいられません。
■順調に前を歩いていたはずの人が いきなり姿を消して
「ファッ!?」
と思って近づいてみたら、
ブービートラップにハマって 息絶えていた、
なんてこともしばしばです。
■こうした世の中を生きていくためには、
「敵を知り己を知れば 百戦殆うからず」
ではありませんが、 まず敵を知ることが大切でしょう。
■敵を学ぶための教材は、
漫画やアニメ、映画、ドラマ、 ノンフィクション、サブカル本はもとより、
ガチの犯罪学者の書いた 犯罪心理学系の本とか含め、多数あるので、
こうしたものは人生の早い段階において 大量に触れておくのが吉ですね。
■ここでは「大量に」というのが ポイントで、
大量の、生きた事例(?)に 触れるからこそ
「パターン認識」
ができるようになるのです。
■詐欺やトラップは、
時代とともに、姿かたちを変えながら 私たちに襲いかかってきますが、
(近年はコロナウイルス並に 変異の速度が早くなっていますよね)
こいつらに対抗するためには、
具体個別の事例そのものではなく、 パターンを意識することによって、
「見破り、対処できる」
ようになるのではないでしょうか。
■たいていのトラップについて 誘いの文句を聞き、
「ああ、またあのパターンか」
と瞬時に判断できるように なるところまで
「受け身」
を練習したいところです。
■これからも、 次々に手を変え品を変えて、
「(一見すると)新しい型」
に見せかけた、あれこれが 出てくるでしょうけれども、
基本に忠実に、 受け身を繰り返していれば、
パターンを捉えて、 罠を回避できるはず。
■なーんて、 偉そうなことを言いながら、
次の瞬間には 私(鮒谷)がいきなり姿を消して
「ファッ!?」
と思って近づいてみたら、
ブービートラップにハマって 息絶えていた、
なんてことも普通に起こり得るのが 今の時代の恐ろしさなんですが。
■とはいえ、
備えを厚くすればするほど、 そのリスクを軽減できるのは間違いない、
はずなので、ぜひ時間を見つけて 受け身のトレーニングを。
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