家族進化論
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2024年07月14日(日) 受け身

■私(鮒谷)も小学生の頃から、
 父親に


 「連帯保証人には絶対になるな」

 「安易に印鑑をつくな
  (命の次に実印を大事にせよ)」

 「印鑑をつくのを仕損じたら、
  印影を悪用されないように切り刻め」


 「(破産寸前までいった経験から)
  信用取引には手を出すな」

 「(破産寸前までいった経験から)
  先物取引には手を出すな」


 「政治家に入れ込むな
 (男が男に惚れると破滅可能性が高まる)」

 「友だちに金を貸すな」


 「(これも経験があったのでしょう。
   遠回しに、ではありましたがw)
  ボッタクリ店に気をつけろ」


 などなど、口を酸っぱくして
 言い聞かせてこられましたが、

 これらは生きていく上での
 基本的な知識ですよね。


 ※信用取引とか、先物取引とか、
  きちんとリスク管理できればいいのかも
  しれませんが、ここでは触れません。



■今となっては、

 昔のような(ある意味)牧歌的な
 時代ではなくなり、

 「俺や、俺!
  大変なことに巻き込まれたんやけど」

 みたいな電話がかかってきたり、


 「PCのカメラを乗っ取り、あなたの
  恥ずかしい動画を撮影しましたよ」

 みたいな脅迫メールが届くことも
 ありますね。



■ほかにも

 「月利5%で安全運用いたします」

 とか

 「この情報商材を買うだけで
  寝てても毎月10万円!」

 とか。



■あるいは昨日、
 うちの事務所にかかってきて、

 留守電に自動音声で
 吹き込まれていたのは

 「あなたの携帯電話は、あと3時間で
  使えなくなるので至急、折り返しを」

 というもの。



■次々と新しいアプローチが生み出されて
 いますね。

 現代は、そんな魑魅魍魎の
 百鬼夜行状態で、

 至るところに落とし穴。



■古典的なところでは、

 酒の上での失敗、

 異性(美人局とか、頂き女子とか、
 ホストクラブ)、

 ギャンブルの誘惑なんかもあるし、


 最近だと、

 デジタルタトゥーに
 キャンセルカルチャー、

 ほとほと生き抜くことは大変だ、
 と思わずにはいられません。



■順調に前を歩いていたはずの人が
 いきなり姿を消して

 「ファッ!?」

 と思って近づいてみたら、

 ブービートラップにハマって
 息絶えていた、

 なんてこともしばしばです。



■こうした世の中を生きていくためには、

 「敵を知り己を知れば
  百戦殆うからず」

 ではありませんが、
 まず敵を知ることが大切でしょう。



■敵を学ぶための教材は、

 漫画やアニメ、映画、ドラマ、
 ノンフィクション、サブカル本はもとより、

 ガチの犯罪学者の書いた
 犯罪心理学系の本とか含め、多数あるので、

 こうしたものは人生の早い段階において
 大量に触れておくのが吉ですね。



■ここでは「大量に」というのが
 ポイントで、

 大量の、生きた事例(?)に
 触れるからこそ

 「パターン認識」

 ができるようになるのです。



■詐欺やトラップは、

 時代とともに、姿かたちを変えながら
 私たちに襲いかかってきますが、

 (近年はコロナウイルス並に
  変異の速度が早くなっていますよね)


 こいつらに対抗するためには、

 具体個別の事例そのものではなく、
 パターンを意識することによって、

 「見破り、対処できる」

 ようになるのではないでしょうか。



■たいていのトラップについて
 誘いの文句を聞き、

 「ああ、またあのパターンか」

 と瞬時に判断できるように
 なるところまで

 「受け身」

 を練習したいところです。



■これからも、
 次々に手を変え品を変えて、

 「(一見すると)新しい型」

 に見せかけた、あれこれが
 出てくるでしょうけれども、


 基本に忠実に、
 受け身を繰り返していれば、

 パターンを捉えて、
 罠を回避できるはず。



■なーんて、
 偉そうなことを言いながら、

 次の瞬間には
 私(鮒谷)がいきなり姿を消して

 「ファッ!?」

 と思って近づいてみたら、

 ブービートラップにハマって
 息絶えていた、

 なんてことも普通に起こり得るのが
 今の時代の恐ろしさなんですが。



■とはいえ、

 備えを厚くすればするほど、
 そのリスクを軽減できるのは間違いない、

 はずなので、ぜひ時間を見つけて
 受け身のトレーニングを。


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