家族進化論
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2018年04月04日(水) あいさつにスランプなし

「あいさつにスランプなし」

 僕の好きな言葉の一つでお笑い芸人の松村邦洋さんのモットーです。松村さん
曰く「仕事の出来不出来はしようがないと思うんですけど、あいさつは誰でもで
きるから、あいさつにスランプがあっちゃいけない。タレントは死ぬまで選挙。
握手とあいさつくらい誰でもできる作業はやろうかと…。」

 松村さんが言うようにあいさつは誰でもできる簡単なことです。でも「誰でも
できることをいつもやる」って実はとても難しいですよね。自分を嫌っている生
徒に対しても同じ笑顔であいさつをする。ソリの合わない同僚にでも明るくあい
さつする。自分が悲しいことがあった時でも会った人が不快にならないようにそ
れをおくびにも出さずあいさつする。できそうでなかなか出来ることではないと
思います。

 僕は今年度も学年主任をさせていただくことになったのですが、今年度も学年
目標に「挨拶の励行」を入れております。昨年度はこの指導が比較的うまくいき、
食堂や寮の方々からは「先生の学年の生徒はいつも元気にあいさつしてくれるか
ら気持ちがいい!」と言ってもらえました。ちょっと生意気になる中2でもうま
く指導できれば良いのですが...今年が正念場のような気がします。

 僕はこれまでもずっとあいさつにはこだわってきました。これには大きくは二
つ意味があり、一つは「コミュニケーション力の向上」を狙ってのことです。

 大学共通テストになったいきさつも生徒が英語をコミュニケーションの道具と
して使えるようになるためだと思うのですが、日本語でもコミュニケーションで
きない人間が英語を覚えたところで英語を使ってコミュニケーションしようと思
うでしょうか?ですから英語でのコミュニケーションの前にまずはコミュニケー
ションの起点であるあいさつを大切にしなければなりません。そうでなければ心
のこもったつながりを作ることはできないと思いますし、たとえ英語で会話して
も薄っぺらいコミュニケーションしかできないと思います。

 二つ目は胆力を鍛えるためです。

 上でも書いたように、自分がどんな状況にあっても、相手が誰であっても同じ
ように笑顔であいさつすることは実はなかなか精神力を要します。疲れている時
はあいさつもしなかったり、あいさつに覇気がなく相手の気持ちまで重くしてし
まうような人は、自分に嫌なことがあるとそのことが顔に出たり愚痴を言ったり
してしまうのではないでしょうか?そして愚痴が多い人の近くに人は集まりませ
ん。

 僕が木村先生を尊敬しているのはこの胆力が尋常じゃないと感じるからです。
懇親会に参加された人ならみなさん知っていることでしょうが、木村先生は決し
て偉ぶらず「こんばんみ〜」とかアホみたいなあいさつをされます。みんなが明
るく楽しい気分になったところで面白い話を交えながら参加している先生方に話
を振って会を盛り上げてくださいます。

 あんなアホみたいなあいさつをされる先生なのですが、実際はとてつもない苦
労をされています。そしてその苦労話をされているのを聞いたことがありません。
昔の歌じゃありませんが「酒の席とはいいながらはじまりましたねあんたの話。
色々苦労もあったでしょうが自慢話が長すぎる」人や「この世は全てチャンスな
んだ。うまく生きたが得なんだ。得意話がまだ続く。色々こつもあるでしょうが
手柄話が多すぎる」人と比べるとなんだかいろんな話をしてもらいたくなる人で
すよね。だから人が集まるんですよTKには。

 生徒たちには今後の人生に必ず苦労が待っています。大学入試の失敗もその一
つでしょうが、そんなのは比べものにならないくらい重たい苦労もきっとあるで
しょう。仕事がうまくいかない時こそ誰にでもできるあいさつはしっかりやれる、
そんな人になって欲しいのです。そうして自分が困った時に支えてくれる人が集
まるような人になって欲しいのです。

 「あいさつにスランプなし」 今日も「あんたいつもアホみたいに元気やね〜」
と言われるくらい人が笑顔になるあいさつをまず先生方がしてみませんか?そし
て生徒にもその効果を伝えてみませんか?僕は今年はもっと頑張って生意気盛り
の生徒たちにもあいさつさせたいと思っています。

 今週も最後まで読んでいただき感謝!!


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