LOVE diary
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2002年11月10日(日) |
押し切ってはみたものの |
「嫌いって言ったモン。」
蚊の泣くような声・・・って、こういうのを言うのか。 それくらいに小さな声でやっと言えた。
『え?なに??』
「『ここ(ブランド)のは嫌いだ!』って言ったモン!だから悲しかったんだモン!(>_<)」
『嫌いって言ってないよ?(^^ゞなんか気に入らないって言ったんだよ。(^^)』
武史曰く。 ここの商品は皆、色のトーンが暗すぎるらしいのだ。 鮮やかさに欠けていて、どうもおばさん臭い印象がある・・とか。
『もうちょっと、なんて言うのかな・・・、明るい感じだと良いんだけど。 Misaki には似合わない色なんだよ。 だから気に入らないって言ったんだ。(^^ゞ』
一言、一言、私を説得するように言葉を口にした。
あぁ、そうね。 ここでも彼の正論が展開される。
確かにそう。 このブランドは、どんな年代の女性でも使える様に 上品なデザインがされている。が、裏を返せば、"地味"だと言うことなのだ。
その"地味"さ加減に拍車を掛けているのが、"色合い"なのだ。
"暗めのトーン"・・・かぁ。う〜ん、そうねぇ。そこは私も気になってはいる。
「だったら。そういう風に言えばいいじゃん!(>_<) 人が気に入っている物を『嫌いだ!』って否定されたらどうよ? 頭ごなしに言われたら、嫌な気分にならない?どう? 私が言いたいのはそこなのっ。(>_<)」
う〜ん、苦しい言い訳だね。(苦笑)
Takeshi の言いたかったことに気が付かないフリをして、 さり気なく論点を逸らそうとしている。
なんて姑息なヤツなんだろう。(呆)
『嫌いだなんて、言ってないよぉ。(苦笑)』 「言ったモン。(>_<)」 『言ってないって。(^^ゞ』 「言ったモン。言ったモン。言ったモン。。。」
あーあ。 まただだっ子が始まったよ。 これが出ると、もうダメなことを彼はよく判っていて
『う〜ん、(嫌いと)言った・・・かな。(^^ゞ』
と、引いてくれるのだった。
結局。 こうやって仲直りと言うか、ねじ伏せたと言うか、押し切ってしまった。
最終的には彼が引いてくれて一件落着・・・となったけれど、 そこに至までの課程が、最近はずいぶんと違ってきたように思う。
自分の思ったこと、考えていることをなかなか口にできなかった彼が ズバリ!と物を言うようになった。 私の顔色を伺いながら言いたいことも言わずに我慢していたのに、 この頃は根性が座ったのか時折辛らつな言葉を浴びせるようになった。
今回はなんとか私が押し切ったけれど。 そのうちに、それも出来無くなるんだろうな。
強くなったよね。 ほんと、Takeshi は変わってきている。
いつの間にか、あなたは大人になって行くね。
そして、私を必要としなくなる日が来るんだろうね。
褒めてあげなくちゃいけないんだろうね。 大人になったね、男になったね、って、褒めてあげなくちゃいけないんだよね。
でも・・・、違うの。
不安で、不安で。あなたのその姿が私を不安にさせるんだよ。
押し切ってはみたものの、本音は不安で不安で、たまらないんだよ。
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