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2003年04月17日(木)  ξ 


 さて、「小股の切れ上がった」と使うのは、もう古いのでしょうか。粋な姉さんをそう形容したりしたら古い人になってしまうのでしょうか。

 とある方とチャットでお話をしていて、美人の形容のひとつ、彼女は「香り立つ」と言い、わたしは「匂い立つ」と言い張って。
 そこから始まる、検索。

 検索途中で、ヒットした言葉から調べていくはずが、いつしかそのサイト内のテキストを読み出して、更に先は違った方向に進み、夜も更けていくのでありました。


 匂いと言えば
 これからの時期、段々と暖かくなってきて、そして梅雨時になってまいります。

 女性の方なら一度は経験したことがあるかと思うのですが、もちろん男性でもイイのですが、これからの時期はストッキングを履くのが大変じゃありませんか?
 汗ばんだ肌に付いたストッキングを上げ下げするのはもちろんのこと、あのパンプスの中でムレムレな状態。
 いやですよねぃ。

 ウチの玄関には、ストッキング用のスプレーが置いてあります。
 ストッキングを履いた上からでもスプレー出来て、あのムレムレ&匂いから開放してくれる魅惑のスプレー。
 これからの時期は、ソレがないと大変です。
 座敷タイプの居酒屋で、変な座り方をずっとしてなくてはなりません。
 土足厳禁の車には絶対に乗れません。酸欠起こしかねません。
 試着室で、店員さんにすそ上げなんて頼めません。

 もちろん、鞄の中にも小さなスプレーが入っています。

 あ、このムレムレ対策は靴の中のお話ですが、ここまで書いていてあのスプレーは、違うムレムレにも効くのかしら?と、ちょっと思ったので、試しに使ってみようかと。
 ちなみに、寒い冬だけでなく、つま先の冷たい時があります。
 そんな時も汗ばむ感じがするのはどうしてなんでしょうね。


 そして、匂いと言えば

 何に対しても匂いを嗅いで確かめる友人が居ます。
 ファミレスで注文した料理が運ばれて、自分の前に置かれた時に、マズは料理に手を付ける前に匂いを嗅ぎます。
 取り分けの料理の時でも、必ずします。
 訪問先ではそれをしないようにと、我慢するのが苦痛だと言い切るその友人は、食べ物でなく脱いだものに対しても、匂いを嗅ぐそうです。

 言われてみれば、嗅いで確かめることってよくあるかもしれません。
 漂白剤に浸したおいた布巾が、漱ぎきれたかを確かめてクンカクンカ、冷蔵庫の中でラップ状態のまま放置されていた食材、そーっとラップを外してクンカクンカ。

 その友人が「じゃあ、あんたは脱いだものは嗅がない?」と尋ねるので、思わず「臭いかも?と分かっていても、嗅ぐな」即答してしまいましたが。

 恐る恐る鼻に近づけて、やっぱり臭いと確認したとしても、自分の匂いだと許せちゃいます。十分香ばしくとも。
 同じ匂いでも、自分の匂いだと愛しく感じるのは、わたしだけですか?

 匂いから連想される人というのもあります。
 あの白黒の格子柄の男性化粧品「MG5」の匂いを嗅ぐと、中学当時の英語の教師を。
 オールドスパイス(だったと思う)を嗅ぐと、席順が前だったあの子を。
 エゴイストプラチナムを嗅ぐと、手の冷たかったあの人を。

 挙げたら、思い出すのって男ばっかじゃないの。



 足袋の名称で、足の親指と人差し指の間を「小股」と呼ぶそうです。
 小股の切れ上がったいい女とは、そこに鼻緒を引っ掛けて、カッカッと小気味良く歩くさまが粋で、そう呼ぶのでしょうか。
 そこから、腰つきの雰囲気をぽわわわんと想像しつつ、立ち上る色香から、匂い立つ美人とか。

 無理やりな、〆をしてみました。


 ちなみに、職人さんに測ってもらった私の足袋の寸法は、鼻水すすりあげの「田村正和」と、まるっきり同じでした。





 逢いたかったよ、エジプシャンモンゴリアンイタリアンアフリカンアメリカン


香月七虹 |HomePage