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2003年03月30日(日) 飴玉



 あなたのサイトが再開していたのを、つい数時間前に知った。

 「ああ、休止しちゃったのね」
 サイトが無くなっていたり、休止(または閉鎖)報告が記されているサイトに出くわすと、こちら側で勝手で妙な疎外感に近いものを覚えるのは、どうしてなんだろうといつも思う。
 もちろんそれは、日毎見に行くサイトであって、通りすがりで覗いたサイトでないのは確かだけど、そこには頻繁に読みに行くことで某かの連帯感を持とうとしているのかもしれない。

 小説や映画のストーリーの中に自分を置き、夢中になる感情とはまた違った感情移入なのだろう。
 毎日、同じような時間に同じような体制で連続放映されているTVドラマを見ているようなものなのだろうか。その放送が最終回に向けての展開でなく、突然放送を中止されて残念がるような気持ちなのだろうか。

 そこで感じた残念な気持ちは、飴玉を取られた子どものようなものだ。

 わたしは今、またあなたの文章が読めて嬉しい。
 あなたにとって、サイト再開が「なんとなく、また書いてみた」程度なところが、尚嬉しい。

 時に投げやりなその文章に翻弄される時間が、またわたしの楽しみになる。
 これからも、ゆっくりと飴玉を味わえる。




香月七虹 |HomePage