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管理日誌「庭園の午後」
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2003年07月30日(水) アーカイブ、あるいは消失作品の面影

 ノベルウッドで新機能。
 検索結果リストの各 作品情報に、Googleの検索リンクを設置してみました。
 作者様の筆名と作品タイトルをキーワードにして同検索エンジンから検索結果を得ることができる機能です。

 登録情報がリンク切れで「続きが読めない〜ッ!!」というような時に、移転先を調べたり、Googleさん保管のキャッシュ情報を利用したりできると便利だな、というコンセプトで新設してみました。

 ただ、これが本当に必要なのかとか、作者様が諸般の事情でネットから取り下げた作品を、非公式なルートから読むというのが、仮にも公共の検索エンジンとして運営しているノベルウッドで推奨できる行為なのかどうか、疑問の残るところです。

 ネット初心者の方はあまりご存知ないかもしれないですが、ネットには、ページを造った本人ではない人が勝手にとったコピー=アーカイブ情報を保管しているサイトが幾つかあるのです。
 これって厳密に考えれば、無断転載なわけで、そんなことしていいのかと真面目に問われると、「あわあわ(汗)」みたいな機能なんですけども、アーカイブの利便性と公共性を鑑み、ごちゃごちゃ言わず黙認するというのが、古来よりの習慣です。別に違法サイトとかアングラ系というのではありません。

 ある程度の長期間、ネットに存在していたページは、アーカイブに収録されている可能性が高いため、読んでる途中で閉鎖されてしまって続きが読めなくなったオンライン小説の、続きの章を求めて、アーカイブを利用する人もいます。
 Googleさん保管のキャッシュ情報は、アーカイブという目的ではなく、検索された情報へのアクセス時間を短くするためのサービスなのですが、アーカイブとして利用することもできてしまいます。
 なんというか、まあ。要するに便利です(^_^;) 本音とタテマエですね。

 しかしまあ、訳あって作品を削除した作者様にとれば、アーカイブで読むなんて、「やめてくれ!」って感じでしょうから、読者様はあまりおおっぴらに、そういう方法で読んだことを公言したり、まして作者様ご本人に伝えてしまったりは、しないほうが良いですよ。たぶん。
 大抵の作者様は、苦笑いひとつで聞き流してくださるかと思いますが、時にはそれが深刻なトラブルの元となるかもしれませんので。お互いのタテマエは尊重しましょう。

 ところで、ノベルウッドのタテマエですが。
 google直接検索リンクは、行方のわからなくなったリンク切れ作品の移転先が無いかどうかを捜索するための補助サービスとして設置しています。
 ほんとうです。
 また、当然ながら、この検索リンクは、行方不明作品の移転先が分かると保証するものではありません。リンク切れの作品がどうなったかのアフターケアは、ノベルウッドのサービス範囲外です。
 大規模検索エンジンや、他の小説検索エンジンでサーチしてみるか、[オリジナルWEB小説捜索広場]さんなどを利用して、捜索なさる方法をおすすめします。こちらは公式に。

 零細エンジンの運営者としてはココロの冷える話なんですが、ノベルウッドのようなプッチーな検索サイトの情報は放置していても、大手の小説検索エンジンでは、移転先アドレスに更新している作品というのは、けっこうあります。
 参ります(笑) 正直ですね皆さん。


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