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2011年03月26日(土) |
ベクレル=壊変毎秒(かいへんまいびょう)1/2 |
被災原発のニュースを見ているとまた、突然のように何の前触れも無く「炉内の放射能…ベクレル」と言い始めた。あれ?シーベルトではないのか?ようやくシーベルトがわかり、身に付いたと思ったらベクレル。聞いた事がない。ベクトルなら知っている。調べたら衆生の知らぬ間に勝手に呼称を替えたミリバール→ヘクトパスカルの類いの一つで、たん譚が習った時はキュリーであった。 それなら知っている。勝手に知らん間に変えるな!!
簡単に言うとベクレル(キュリー)なら放射能の量
シーベルト(これも以前はレムと呼称) なら放射線の強さ。
さらにそれでもわかりにくければ、壊変毎秒(かいへんまいびょう)と依然日本語がまともだった時に使っていた和訳を使えばなーんとなく解るのではないだろうか。「秒ごとに変わり壊れる」これなら、勝手に壊れてくれれば良いんで、人に直接関係なさそうだ。
シーベルトは人間に影響を与える(シートベルトも命に関わる?!)。さらにいくら放射線に晒されても、人体に吸収される事無く突き抜けてくれれば問題ない。そこで、どれだけ吸収されるかが今度はグレイという単位で表されて、それに各放射線係数をかけたものが、このシーベルトらしい。 こっちに注目していれば良いと思う。
今日の新聞を見ると、炉内通常の一万倍!と衝撃的な見出しだった。 何が?通常って? 読んでいてとにかく数字を大仰にするため、操作を元天下のNHKもする。1シーベルトと言えばいいのに、わざわざマイクロレベルで表してゼロを一杯並べて驚かせる。分・厘・毛のように日本の昔からの単位で言えば,マイクロは「微(1の−6乗)」という単位である。「微」はわずかという意味で解りやすい。 これを1000000マイクロシーベルトと書かれればびっくりするに決まっている。 報道は初めマイクロレベルで言っていた、と思ったらミリレベルで一週間目辺りから言い出し、ある日突然ベクレルと言い出し、アナウンサーは何事も無かったかのようである。こういう時は、苦悶式じゃなかった、公文式(あの塾のテキストを見た事がある。要するに反復反復、死ぬほどの繰り返し練習で体得する)で言え。シーベルトはこうこう、ベクレルはこうこうと枕詞にする。 何遍も何遍も同じ基本的な事を冒頭に言うのである。嫌でも覚える。
…続く。
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