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2008年07月18日(金)



 一昨日、明け方まで床の中で本を読んでいた。四時過ぎ、今年初めて蝉の声を聞いた。次の日はからっと晴れ上がり、夏らしくなった。障子を開け放すと、庭のちょっと伸びすぎた木々の隙間から木漏れ日が畳に差し込み、幾何模様を描いてゆれている。
軒下の風鈴がちりりんと思い出したように木のざわめきに呼応して静かな午後に響き渡る。それを聞きながら、二月堂をだし、冷やしそうめんをすする。ああ、日本の夏だぁ。お隣やそのまた隣に生まれなくてよかった、日本に生まれて本当に良かった。


→2002年の今日のたん譚










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