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2004年02月01日(日) 日曜はだめよ



 本日、新大阪のメルパルクホールで、中西輝政「国民の文明史」発刊記念の講演があった。同討論参加者に、つくる会の西尾幹二、他に加地伸行、松浦光修、西村真吾。前売り券も手に入れてあり、準備万端、京都駅にタクシーで向かった。

 ところが、途中非常に、いやな建築を見てしまった。それは、京都七条大橋の西たもと北側、橋すぐ横の川に面した三階建ての建物。これが全体山吹色!!(正確には川の対岸からは見えにくいが下の方は真っ白)している。イエロー!なのである、イエロー!

京都は駅前のコカコーラの看板でさえ、京都という特殊な環境を企業が考慮?して、ロゴの赤の使用をひかえておとなしい色にしている。
七条大橋のその、ばか建物の対角線上にある、すなわち南東たもとのマクドナルドでさえ、マクドナルドの赤い色の地を控えめにおさえている。本来は目立たなければ意味のない、広告も観光都市、古都京都ということを考えて控えめにしているのにである。

 橋を渡って見たら、正面に「近畿ホーム・テナント募集」の看板。
建築家よ!そこまでして利益を得たいか!町並みを一つの色彩でもって台無しにしたいか!注文を受けたとき、断れなかったのか。 ここで一つ目の癪の虫が興った。

 二つ目は午後二時からの講演まであと二時間弱であったので、どこか適当なところでなにか腹の足しになる物をと思って、ふと、京都の駅ビルに新横浜のラーメン博物館を模した、拉麺小路というのが出来ているのを思いだして、行ってみた。どこの店も行列が出来て、とてもすぐには入れない。あきらめた。

 時間は刻々迫ってくる。仕方ないから新幹線で行こうと思い、当日券売り場に行って料金を見たら、在来の5倍くらいする。いくら何でもあんまりだ。二人だと、往復で京都-大阪間一万円位する。これだけあれば、良い酒が買える。馬鹿らしいのでこれもあきらめて、腹ごしらえはやっぱり必要だからと、先ほどから気をつけて駅ビルのレストラン街などをそれとなく見たけれど、どこも人、人、人。

ところが、新幹線と烏丸中央口を結ぶ通路の新幹線側階段下に、カレー屋があり、なんと、一組くらいしか人がいない。これ幸いとのれんをくぐり、入って注文した。が、一口食べて、この店が、日曜日にもかかわらず、他の店は結構な人出で、すぐに入れないくらい繁盛しているのに、ここだけ閑散としているわけを、たちどころに了解した。
不味い…!!水も変な臭いがし、米は欠け米を使っていて、とにかく酸っぱい味がするのである。 山吹色の家と、どこも人だらけ(日曜だから当たり前)な事、この不味い、普通たいていのカレーは、そうまずいものにはお目にかかる方がめづらしい位なのに、その稀有な例に遭遇した事で、もう完全に気分が壊れすぐ店を出た。
講演に行く気も失せて、タクシーでそのまま家に帰ってきてしまった。

 考えてみれば、日曜・祭日に町中に出向くことはほとんどない。イノダ珈琲店も常連は土日祝日は避ける。

 講演の券二枚無駄にした。この前の、東京講演の方にはフーバー元研究員の片岡哲哉さんが討論参加していた。そちらの方はビデオを販売するようなので、それを買って見ることにした。西尾幹二さんの国民の歴史は主に近現代史で、網野善彦に江戸(02/02訂正 鎌倉-室町)が書けないのだろうと悪態つかれていたのだけれど、この国民の文明史はそれを補う内容になっている。










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