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2003年08月17日(日) ヤスクニで会おうの意味…。



 ブラジル・サンパウロ市の日本語学校「松柏学園」と公教育の私立学校「大志万学院」で、日本で靖国神社に代わる追悼施設が、検討されているとの記事をとりあげた。
この二校の生徒たちは、二年に一度「訪日使節団」を組んで来日し、沖縄から北海道までを約四十日かけて巡り研修している。その学生達が日本に向けて手紙を書いた。手紙を書いたのは、その二校に通う十二歳から十八歳までの生徒たちである。二〇〇二年六月、当地の日本語新聞であるサンパウロ新聞とニッケイ新聞に掲載された
           
以下、そのまま、引用する。

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 戦争が行われている時には、だれが正しいか、だれがまちがっているか、分かることが出来ますか。戦争を始めた方が悪いと言いますが、いじめられて、たたかれて、だまっている人がありますか。どんな生物でも、人間でも、心が腹だたしさであふれる時には、勇気がぱっと出てたたかうのです。ライオンだって子犬だって同じでしょう。
昔の人達はまちがえたと言えますか。人をころしたり、ころされたりして、そして、だれがあっていたか、だれがまちがっていたか、決めるのはだれにもわからないのです。だからよその国が、「あなたの方が悪かった」と言うのはまちがっています。
 私達は、ほこりをもつことが大切です。ほこりのために死んだ人達にいのります。自分の国を、自分の家族を、自分のふるさとをまもるために、たたかった人達をそんけいしないということは、ほんとうにはずかしいことです。僕が今書いている文は、だれかに読んでもらえるか分かりません。
ただ僕の気持ちは、神につたえる事が出きたと思います。靖国神社は、神様がまもって下さっている、なくなった方々の大切なお社です。靖国神社のことを思わない人は、ほんとうにばかな、かわいそうな人です。ブラジルの僕達もいつも祈っています。少しのばかな人をのぞいて、世界の人達が、靖国神社の大切さが分かっていると思います。日本人はわかっていますか。
                    (スワン・勇樹・浜崎/十七才)

あなた方は自分の国日本をまもるために、そして自分の家族の命をまもるために、自分の命をかけました。あなた達は敵にふくしゅうをする気持ちよリ、自分の国の誇りをまもるために「死ぬこと」をえらびましたね。私はそれは本当にげんしゅくな気持ちであると思います。
                    (ナタリア・恵美・浅村/十七才)

靖国神社にある神風「とっこうたい」の血で書いた家族への手紙は、ほんとうにすばらしいです。そんな美しい手紙を見たことがありません。それは今まで、僕の心に深く残っています。    
                    (チアゴ・英男・川村/十七才)

そこには、彼たちの苦しみを少し感じることができました。涙がポロポロ出ました。日本を守るために頑張りましたね。
                  (ステッファニ・万里子・斎藤/十五才)

靖国神社は生命をまつるために建てられた神社です。戦争でなくなった若者は、誇りをもつ.て靖国の社にいらっしゃいます。その方々の父親も母親も、日本じゅうの人は、今も、いつまでも、その人たちの誇りをまもって心をこめて祈りに行きます。だから、その神社がなくなったら、その方々の魂の誇りはどこへ行きますか。日本じゅうの人の誇りと考え方と心は、どこにもっていけばいいのですか。今の日本の人の心が私には分かりません。(同上)

靖国神社は、英雄が安らかに休むために建てられたのではありませんか。(中略)どうして英雄を、そのまま安らかに休ませてあげないのですか。別の所に施設を作るアイデアを出した方にたずねます。あなたは、国や家族をまもるために死ぬ勇気がありますか。戦争は悲しいのです。でも、地球の上ではいつも戦争が起こって、殺したり殺されたりということが起こるのです。せめて、亡くなった方の魂を尊重して下さい。美しいところで休ませてあげて下さい。                   (パウラ・ゆみ・徳山/十六才)

靖国という神社で家族の人達は祈ったり、色々なものを納めたり、なくなった方違とお話をするそうね。このようなすばらしい所を忘れ、新しい別の所へ移そうという考えを持っている人々がいるみたい。どうしてなの?多くの人々は戦士達の魂がそこにあると信じているのよ。あそこで愛する人とお話ができるの。だから場所を変えることはできない。
                 (アリネ・ゆり・シヤン・パルキ/十二才)

私のおばあちゃんは、日本の戦争の間に生まれました。日本の人達はよく戦いました。その方々がいらっしゃらなかったら、私のおばあちゃんは平和に生きられなかったでしょう。だから、心からありがとうございます。その時、戦って下さった方々が、靖国神社にいらっしゃいます。私は第十四回使節団として日本へ行きます。必ず靖国神社で、その方々にお会いしたいです。そして、「ありがとうね。おばあちゃんをまもってくれて」と祈りたいです。
                 (ナタリア・一美・照星/十六才)

皆様、戦争で日本はまけた。でも、あなた方の命はむだにはならなかった。だって、今、私達も、日本の人も幸せ一杯でしょう。(ナタリア・恵美・浅村)

 国のために亡くなった人々の遺品や手紙が納められている神社を移動することに大反対です。その人達のおかげで現在の日本があるのでしょう。私は日系人ではありません。ロシア人とドイツ人の子孫であるブラジル人です。でも、それは関係ないと思います。大切なのは相手を思いやる気持ちと相手の文化を尊重する心ではないのでしょうか。それに、日本人でなくても国のために命をささげた人達のご家族の悲しみは私にも分かります。
子供をなくした母親達は決して懐かしい息子達にあえるこの場所を変えてほしくない.と思います。「私のことがなつかしくなったら、靖国神社の桜を見に行ってね」と言い残した息子達に会いにいく所なのです。それに、桜の花は日本を代表する花ですよね。いっしょにいさせてあげてください。
      (原文ポルトガル語 ナタシャ・フェヘイラ・ボガシオヴアス)

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近所の高校生か中学生が、大声張り上げて、ギターを弾きながら意味不明の歌を絶叫、がなりたてている。連日がなり立てている。この学生とブラジルの学生を思うとき、暗澹たる気持ちになってしまう。

ブラジル・サンパウロ市の日本語学校「松柏学園(日系二世の真倫子・川村学園長が、1952年に設立した。)」と、公教育の私立学校「大志万学院(日本語教育を仏教育の場で実践しようと真倫子学園長が中心となって九三年に設立、真由実・川村・マドエニョ・シルバ校長は真倫子学園長の娘)」

参考引用文献;正論9月号中 「ヤスクニを守って」地球の裏側の子供達からの手紙










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