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2003年08月15日(金) 寛容と非寛容



敗戦決定の日によせて。
米国はイラクの戦後は、日本にしたようにやりたかった。

 日本の戦後七年間は、あらゆるマスコミ報道、個人の書簡、教育など徹底的に検閲された。マッカーサーは、自国の子供たちの道徳は、教会が教えると思っており、日本の学校で道徳はいらぬとやめさせた。

ラジオでは「真相はかうだ」というGHQ(連合軍総司令部)製の、日本国民洗脳番組を流し続けた。「国民は悪くない、日本国と軍が悪い」といって、洗脳した。これに共産主義が乗っかり、おかげで今日、反日的な日本人が多く生まれた。反国家・反国歌・反国旗などを唱える人々である。こうやって内部分裂していてくれれば、もう、米国に手向かっては来ないだろうと米国は承知した。

 そして、ン十年、日本人は西洋人・アメリカ人以上の白人種となって久しい、小学生の描く父兄参観日風景は、ほとんど外国人の母親かと、外人なら勘違いするほど、金髪茶髪が並んでいる。手に持つ物は風呂敷なんぞついぞなく、判で押したように同じ外国銘柄鞄であったりする。なんとも思っていない。
大成功である。

 ところが、イスラム教のイラクはそうは行かない。
神との「契約(約束)」を破れば、人類を滅ぼしにかかる非寛容のキリスト教と、天使ガブリエルの啓示を受けたマホメッドが表したコーランを元にした、イスラム教とではもう、まったく違う、こちらは正しい宗教生活をしていれば、たとい、神との約束を破っても許される。まして、人同士の約束など、破ってもどうってことないのだ、「インシャラー(神の思し召しによって)」で終わってしまう。大寛容なのだ。

 本来「契約」という考え方を元に、民主主義も、資本主義も発生した。資本主義では会社間の契約は重要であるし、民主主義もルールを厳守しなければ、始まらない。ところが、イスラムにはこれがない。

だから、敗戦決定後、派遣された米兵を殺しても、日頃、宗教生活をきちんとしており、その上で米兵を殺しても、神も部族も許してくれる。おとがめなし!「インシャラー」でおしまい。
それに、電波媒体で洗脳しようにも、電気が今通っている所は限られていて出来ない。米国が日本でしたようには絶対出来ないだろう。

60年前、敗戦が決定した日の今日つくづく思った。

極端は、い寛容! あ寛容!

コーラン…神がアラビア語でマホメッドに語ったので、別の言葉には訳す事は認められていない。これに、聖書のモーゼの五書(「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」)それに「詩編」「福音書」も含まれる。根は同じ宗教である。


参考文献:痛快憲法学 小室直樹 
     日本人のための宗教原論 小室直樹










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