目次|過去|未来
「新しい歴史教科書をつくる会」の最初の四人のメンバーの一人、*坂本多加雄さんが亡くなった。胃癌だそうで、山本夏彦翁と同じ病気であった。 専門の明治前後の執筆はせず、戦後史・近世の部分を担当した。52歳だった。 靖国神社の代替施設の審議懇談会委員で、只一人、断固反対していた人でもあった。靖国神社のことは、ちゃんと日本の近現代史を学べば、その代替施設などというちんけなものは、他国の干渉の屈服以外の何ものでもないことはすぐ理解できる。 それをしてでも、中国朝鮮に気に入ってもらおうという、さもしい自虐史観を多くの日本人は無意識に持たされている。それを正論で堂々と主張していた。 ご苦労様でした。合掌。
*坂本多加雄 学習院大学教授(日本政治思想史)「市場・道徳・秩序」サントリー学芸賞、「象徴天皇制度と日本の来歴」読売論壇賞、
|