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2002年09月14日(土) |
馬鹿も休み休み言え! |
日本で二番目の標高を持つ北岳(3192m)のある山梨県芦安村を含む六町村が合併して新市名を「南アルプス市」に決定したそうだ。 例えばルツェルン湖が、スイス琵琶湖とスイスで呼ばれているとして、各町村が合併のおり、南琵琶湖市と名称を付ける発想が、議会で出てくるだろうか? あくまでそれは俗称で、一種のコンプレックスをともなったものだ。 「なにそれのハワイ、…のラスベガス」昔々、ウエルターウェストンが日本の信州に来て、その言う日本のアルプスだと言ったとか言わなかったとか。ただそれだけである。そんなに外国の地名がつけたいか! 酒を始め嗜好品ならまだいいだろう。 これを書いていて思いだしたことがある。昔サントリーは、甘い模造ワインを「赤玉ポートワイン」として売り出した。日本のポート(ポルト:ポルトガルで産するワイン)というわけだ。軽い気持ちで付けたのだろうが、当のポルトガルから訴えられ恥をかいて、そっと銘称を「赤玉スイートワイン」と変えた。 アルプスは固有の地域名である。それにアルプ(牧草の事)は、日本の南アルプスにも中央・北アルプスにも存在しない。日本の山が似ているとしたら、牧草地の上の急峻な岩峰群が似ていると言えば似ている。
もういい加減にカタカナ横文字はやめにしよう。意味がまず分からない。じゃ横文字で書くか?もうそうなると日本ではない。スイスの国内地図に、地名を日本の漢字や平仮名で表記してあったら、どうかしていると思わない方がおかしい。
来年から正式になるらしい「南アルプス市」。スイスから訴えられない事を願うばかり。ああ恥ずかしい。
ちなみにルツェルン湖. は、正式名をVierwaldstattersee 「4つの森の国の湖( フィーアヴァルトシュッテルゼー)という。なんていい名なのだろう、こういうのを見習え!
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