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2002年02月17日(日) 吾妻君(仮名)が帰ってくる!



     …ボクは殺しが愉快でたまらない
     人の死が見たくて見たくてしょうがない
     汚い野菜共には死の制裁を
     積年の大怨に流血の裁きを
        (神戸新聞に送りつけた手紙の末尾に書かれていた一節)



 酒鬼薔薇聖斗事、吾妻君(仮名)がこの秋に社会復帰するそうだ。本人も社会の中で暮らす事を望んでいて、完全に病気?は治癒したそうだ。この秋、誰かの隣に引っ越してくるのだ。吾妻君(仮名)は医療少年院にはいっている時に改名した。だから本人の御希望通り、社会で透明な存在として生きていける。
 イギリスでおこった少年二人の幼児誘拐殺害は確か、両名とも百何十年かの懲役である。容赦ない。外国に子供性善説は無い。

 目玉をくり抜き、首をきって晒しものにした子供(14才)が、五年ほどで、大人(20才)になって社会に復帰する。子を殺された親御さんは、どういう思いでこれを捉えているのだろう。
もし自分の子が…、と考えると、罪になろうがなるまいが、そいつを仇討ちする。幸か不幸か子供はいないが、いなくてもそう思う位だから、いたら間違いなくそうするだろう。
 日本の昔、一代限りに置いて、敵討(かたきうち)ちが許された、勿論、同情した人の助っ人も大丈夫。これで怨念が晴らせていた。が、今は第三者が刑を確定し、執行する。↓ハンムラビ法典にあるやり方、すなわち「目には目を」(これは誤解されているようだが、目には目だけを)が、今も昔も環境は変わっても,人は変わらないという原則から正しいと思う。

 アメリカ(どこの州かは忘れた)では最近、被害にあった個人や家族が、合法的に敵討ち出来る制度が、取り入れられ始めている。死刑と決まった相手の死刑執行の際の、死のボタンを被害者の遺族に押させるのである。
この時の反応には2つあって、本当に溜飲を下げた人と、やはり「汝殺す無かれ」の言葉通り、止めてしまう人とに分かれるようだ。以前NHKのドキュメンタリー番組でその一部始終が報道された事があった。

 各個人の被害者(殺人)の恨みは、被害者の家族が、最終決着付けるのに賛成である。敵討ち復活を言う人達に、獨協大学の中村 粲教授、評論家の谷沢永一、他がいる。


→ハンムラビ法典(Code of Hammurapi)
 古バビロニア王国第6代の王ハンムラビ(在位:前1792〜前1750頃)が編纂した法典。この法典がきざまれた石碑がイラン南西部にあるペルシアの古都スーサで1901〜02年にフランスの調査隊により発見された。高さ2.25m、直径61cmの黒色閃緑岩の円柱に、4000行にわたる楔形文字をもちいたアッカド語の刻文がある。シュメール法を継承、集大成した成文法で282条からなる。
 刑法・商法・民法・奴隷法など日常生活全般にわたり、「目には目を、歯には歯を」で有名な同害報復の復讐法の原則にたつ。古代オリエント諸国の法にも大きな影響をあたえた。










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