あれは去年のこと。 ISOがらみで会社の大掃除をしていた時に、前の会長が本だなに置いておいた私物の小説が沢山出てきて、それを処分することになったのでした。
前の会長さんは読書家で、経済の本から時代小説までいろいろな分野の本が大量に。
大方の本はわたしにとって興味のないものだったのだけれども、その中にひっそりと混じっていたのが柴田錬三郎の「われら九人の戦鬼」。
さてさて、またこの時点から遡ります。 ええっと。8年くらい前。 「スペースオペラの書き方」なるものを読んでいた時に、著者である野田昌宏さんが中で絶賛していた本がありました。 ご想像の通り、それがこのシバレンの「われら九人の戦鬼」。 一度読んだら止められないとか、複雑に絡み合う人間模様が秀逸だとか、まぁよくある評価なんですが。
著者が悩んでいたときだかに、友人から渡されたという件だったと思います。 (ちょっとうろおぼえ) 著者のその友人に対する評価もすごく高くて、そんな人が薦める本というのはどういうものだろうと興味を持ったのでありました。
やっぱり本は世間一般の評判よりは、これはと思う人の薦める本を読みたいわけであるのですよ。
しかしこれがまたわたくしの若気の至り。 時代小説には縁遠く、「今は読まないけど、いずれは読む。今じゃないけど」というスタンスでいたため、今になるまで本屋で手にとったこともなかったし、タイトルだけは覚えていたものの、買う気もなかったのでした。
そんなこんなで8年。 そんな本が、目の前に。
降って沸いたような幸運をかみ締めて手にとると、その下にもまた「九人の戦鬼」。 む? よく見ると、手にした方には「中」その下は「下」。
あああ、三分冊だったのか!
って。「上」ないよ。上。 本の山を見返し、本棚を探り、愛しい愛しい本を探し求めて埃にまみれ。 そして結局、見つかりませんでした。 がーん。
それ以来、本屋を見るたびに探していたのですが未だ見つからず。 ネットで検索したら、既に廃刊。
EasySeekにもアマゾンにもBK1にもHonya-townにもYahoo!オークションにもなし。
うおおーーー。 まいった。 8年前に探していれば、簡単に手に入ったかもしれないのに!
自力で古本屋めぐりするしかないかぁ。 古本屋めぐりすると、買う予定のない本が大量に増えるから困っちゃうんだよなぁ(*^-^*)←困っているようには見えない ああ困った。ほんとに困った(*^〜^*)
そうそう。 手がつけられない上がないのと、とりあえず出だしと結末だけはわかる中と、探している間も読み薦められる下(でも見つからないと一番不幸?)。 どれがないのが一番不幸かしらん。
いやまぁ、どれも不幸だけどね(^-^;)
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