オクラホマ・スティルウォーターから

2004年05月30日(日) 君の名は

 近所の人にもらったビデオでNHKの朝ドラだった「君の名は」をまだ見ていなかったので、寝る前から見始めたのだが、きりがなくて、すっかり夜更かしをしてしまった。
 いつのだったかなと思って調べてみたら1991〜1992年というので、この頃はまだ学生だった。下宿の部屋にはテレビがなかったし、ちょうど朝ご飯の時間だったというのが見ていなかった理由の一つだと思う。

 「君の名は」のオリジナルはもちろん知らないが、主人公の氏家真知子と後宮春樹がすれ違ってばかりいる、というのだけは聞いたことがあって、見ていてもじれったくなった。ビデオだから続きざまに見ればいいだけだが、そういえば見ていた当時、まだインターネットが使われていない時代であっても、ドラマの設定時代と比べると、情報通達とかいろんなことがもっと早くて、じれったくて見なかった、というのもあったような気がする。

 ところでNHKの朝ドラというと、大学時代の教授を思い出す。NHKで解説委員や特派員もして退職をした後、私がいた大学の学部で教鞭を取っていたのだが、ある日授業で朝ドラの話になった。東京放送局と大阪放送局が交互に製作している朝ドラは、大阪の方が製作するとどたばたしているドラマを作るので疲れるというようなことを言っていたのだが、私は逆に東京の方が作ると静かすぎてインパクトがないなあと思っていた。

 それは置いといて、ビデオを見て思ったのは、一つはこの男女があまりにも純粋で、その純粋さが二人に関わりのある周りの人たちの心まで変えていくことと、それが力になるのか、二人の取り巻く状況が怪しくなっても、周りの人が何かしら強い味方になっていることだった。

 もう一つは、真知子と春樹を演じた鈴木京香と倉田てつをが当時から様相があまり変わっていないように見えるからかもしれないが、20代だった彼らと、現在の同じ年齢の人たちと比べると、なぜとても違うように見えるのかというのが不思議に思えたということだった。

 全く同年齢ではないにしても(向こうの方がちょっと上かな)、それが同世代の等身大という目線で見ているからなのか、あるいはその当時の年齢にかえって見ているからなのか、その辺がわからないのだが、今の20代を見る時は、明らかに30代の目線から見ている。

 それで、話の内容を知らなかった私は、真知子が病気になって、春樹が特派員として派遣されていたヨーロッパから帰ってきて、真知子の意識が戻ったところまではわかったのだが、話がまだ「つづく」のところでビデオが終わってしまい、続きのビデオがないので、その先の話がどうなったかわからないというじれったさが残ってしまった。


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