オクラホマ・スティルウォーターから

2003年12月10日(水) トルコのオカンからの便り

 オカンというのはネジャーティの知り合いのトルコ人だ。関西人に「オカン」というとちょっと笑いが出てしまうのは、関西弁で「お母さん」という意味があるからだ。そして、このオカンは男性である。

 オハイオのコロンバスに住んでいたオカン家族とは長く連絡を取っておらず、11月に入って、一度行ってみない? とネジャーティに言ってみたが、いつも忙しいネジャーティは重い腰を上げなかった。
 
 それで、先月終わりにひょんなことからオカンを知っている人から、オカン家族が11月の中頃にトルコに帰ったという話を聞いた。オカンの奥さんや子供は今年中に帰ることになっていたが、オカンはもう1年残ることになっていた。

 そして、つい最近、オカンからネジャーティにメールが届いたらしい。 

 それによると、今年の夏にオカンがトルコに2〜3週間の予定で帰った時に、切れていた査証(ビザ)の更新をしたのだが、ビザがもらえなかったらしい。6月にオカンが来た時に、夏のトルコ行きの話が出た時に、ネジャーティはとても心配したそうなのだが、結局は残念な結果になってしまった。トルコは一応イスラム圏になるし、専攻が化学というと、オカンがいくらいい人でも、ビザを出す側としては出したくないというのが本音かもしれない。

 ビザは入国の時に必要なもので、滞在には別の書類があるので、滞在には問題なかったのだが、肝心な入国ビザがもらえなかったので、オカンはそのままトルコにいることになった。ちなみにトルコはアメリカに入国するには観光目的でもビザが必要で、観光ビザの免除にはなっていない。

 もちろんテロの影響でだんだん厳しくなっているのだが、あのテロでイスラム圏の人や、アメリカにいるイスラム圏出身の人も大きな迷惑を被っていると思う。少なくてもオカンはその一人だろう。


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