オクラホマ・スティルウォーターから

2003年10月29日(水) 味音痴

 ネジャーティのオフィスにはみんなが使う大きいコンピューターがあって、その机の引き出しには、ハロウィン前とあって、チョコレートが一杯入っている。

 昨日のこと、ネジャーティがオフィスにいる時に、アメリカ人の女子学生が引出しからチョコレートを取っていったので、ネジャーティが「向こうの部屋にも(ラトビア人学生が本国から持ってきた)チョコレートがあるよ」というと、

 「あれは甘くないからあのチョコレートはおいしくない」といったらしい。

 それを聞いて、はぁ〜、アメリカ人って、味覚音痴やねんなあとため息が出た。ヨーロッパのチョコレートがおいしいに決まってるやん。

 ただ甘ければいいと思っているアメリカ人。その甘さが全てだと思っているアメリカ人。繊細さがわからないアメリカ人・・・・。

 と、ステレオタイプを書いてしまったが、お店ではベルギーのゴディバのチョコレートは売ってるし(アメリカでは「ゴダイバ」と呼ばれている)、ニューハンプシャーではスイスのチョコレート会社の工場があって、直営店もあったし、そのチョコレートはジャングルジムズじゃなくても売られてるし、アメリカでもおいしいチョコレートを知っている人はいるらしい。

 フロリダ時代には、日本人留学生で、日本から持ってきたメッシュ形のチョコレートをお土産に持っていったら、人気があってすぐなくなった、と言ってたのを聞いたし、おいしいものを知っている人とそうでない人の差が激しいのかもしれない。

 梨奈にはそうなってほしくないなあとネジャーティと話したら、それはその家族の食生活によるから、大丈夫やろう、と言っていた。

 現に、舌の肥えているアメリカ人はいるし、日本食が好きなアメリカ人もいるもので、日本に1年滞在していたUNHの学生も、日本の食べ物が恋しい、とアメリカに帰ってきてからの食事に不満げだったし、コロラドのデンバーに10年近く住んでた友人は、学校のアメリカ人の同級生はわりと良家のぼんぼんが多かったらしく、お箸が使えるのは当然で、日本食のこともよく知っていたらしいし(家の中で流しそうめんの装置まで作って食べて、水浸しにしたとか)、ハリウッドスターでも、アジアは食べ物がおいしいから、と食べ物も楽しみにしてキャンペーンに回るみたいだし、いることはいるみたいだが、全体から見ると、きっと少数派だろうなあ。

 それはさておき、半年後だが、来年の3月に、ネジャーティがシカゴに行くので、金魚のフンみたいにくっついていこうかと思っている。せっかくだからおいしい日本食を食べたいなあ。


 < 過去  INDEX  未来 >


オハイオ住人 [HOMEPAGE]

My追加