2003年07月11日(金) |
19年間の埋め合わせ |
昨日ネジャーティが興味深いニュースを教えてくれた。アメリカで19年間意識が回復しなかった男性の意識が戻ったというものだ。
1984年に20歳の時に交通事故で意識を失ってからで、これから19年間の埋め合わせをするのは大変だろうなあと思った。ちなみにその時に小さかった娘さんがいたそうで、もう成人している年頃だ。
何に驚くだろうね、とネジャーティと話したが、世の中のことでは、まず、21世紀になっていること。1984年というとレーガンが大統領だった時だろうから、ブッシュが大統領になって、さらに息子ブッシュが大統領だということ。それから、ソ連が崩壊したこと。ドイツが統一したこと。欧州連合が本格化して、ユーロなる通貨までが流通し、使えるようになったこと。香港が中国に返還されたことはあまり興味ないかな。ニューヨークのテロ事件や世界貿易センターのビル倒壊の悲劇も信じられないかもしれない。
あと、身の回りの技術の発展だろう。まず、車にびっくりするだろう。1984年だとCDがまだないし、FAXもない。もちろんコンピューターが家にあって、インターネットが使えるのもびっくりするだろう。個人がメールアドレスを持っている。オンラインで買い物さえできる。知らないお店もあるだろう。 電話だって、コードレスで話せたり、携帯電話もある。デジタルカメラもある。
私たちは確実にこの19年を生きてきている。慌ただしい社会と、めまぐるしい技術発展と、自分たちの日々の生活の中で生きている。この男性が自由に使えなかった19年間が、私たちにあるとすれば、私たちが19年間にできることは計り知れない。
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