2003年05月06日(火) |
鉛中毒に用心 in the US |
前の日曜日にマクドナルドに寄って新聞を読んでいたら(新聞を読むために行ったのではないが)、鉛中毒にかかった子供とそのお母さんの写真が載っていた。アメリカでは子供が鉛中毒(Lead Poisoning)にならないように注意を呼びかけている。
日本ではほとんど問題にならないのに、なぜアメリカで注意が必要なのか、というのは後にして、まず子供が鉛中毒になると脳に影響が出る。日本でも昔はおしろいに鉛が含まれていて、頭の弱い殿様は乳母のおしろいで鉛中毒になったのではないかと言われている。昔、歌舞伎役者にも鉛中毒になってしびれを起こしたらしいから、鉛は本当に気をつけないといけない(もちろん今の化粧品には含まれていない)。
アメリカで鉛中毒に一番気をつけないといけないのは、家の壁だ。日本だと洋間でも壁紙を使ったりするが、アメリカの内装はペンキが使われていて、古い家だと、昔塗られたペンキには鉛が含まれているらしく、プロにちゃんとそのペンキをはがしてもらい、鉛が含まれていないペンキを塗らないと、ただ上塗りしただけではダメらしい。
読んだ新聞記事にはシンシナティーと近郊の町、近隣の郡の鉛中毒の情報が出ていた。シンシナティー市内は古い建物が多く、築100年という家もある。学校も例外ではない。私が住んでいる町は厳密に言うと市内ではなく、Forest Parkという比較的新しい町なので、築100年というような古い建物はない。ちなみにこのアパートは築30年で、一応アパートのオフィスから鉛に関する手紙をもらっている。ちゃんと情報公開しないといけない義務になっている。
ニューハンプシャーにいた時も、出産後も通っていたクリニックから、州の鉛中毒救急センターの電話番号のシールをもらっていて、ちゃんと電話機に貼るように言われていた。そのぐらい、鉛中毒にならないように注意が呼びかけられていた。
それから、水道水の配管も昔のだと鉛が含まれているのもあるので、気をつけないといけないらしい。フィルターを使うと大丈夫だそうで、うちはニューハンプシャーにいる時からフィルターを使っている。
住むところには気をつけないといけない。
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