2003年02月22日(土) |
トルコ人の目から見た情勢 |
土曜日はネジャーティが1日中家にいてくれる日なので、いつも楽しみにしている。
ますます気に食わないアメリカとイラク情勢の話をネジャーティとしていたが、トルコもアメリカからの軍事支援の要請を受けていて、トルコの新しい政権は今までになく、強硬な姿勢を取っているらしい。というのも、一昔前の湾岸戦争で、アメリカはトルコに、軍事支援の代償を提供するといっていたらしいのだが、きちんとした文書が無かったために、代償を請求することができず、経済的にとてもダメージを受けたらしい。
今までのトルコ政権は、軍隊が力を持っていて、軍隊がうんと言えば通ることが多かったので、アメリカは同じ方法でトルコに近づいてきたらしい。しかし、今のトルコ政権はアメリカに対して、「トルコは他のアラブ諸国のように王政ではない。要求項目をリストにして、これをしてほしい、あれをしてほしい、と言われても、議会を通さないといけない。」と強い姿勢らしい。
また、アメリカの要求に対するトルコ側の要求には、アメリカは「議会を通さないといけないから難しい」というと、トルコも「アメリカで議会を通さないといけないから難しいのなら、それはトルコでも同じこと。」と、今の政権はだいぶ頑張っているらしい。
そんな話を聞いて、今回のイラク攻撃に対して、イギリス以外のいろんな国で慎重な姿勢を見せているのに、なぜ日本はいつもアメリカの味方をしてしまうのかなあ、と疑問をもってしまう。
砕けた言い方をすれば、「理由は何でもいいねん、とにかく格好な理由を見つけて、イラクを攻撃したいだいけやねん」。
そんなことを、ネジャーティに言ってみたら、すっかり忘れていたことを言い始めた。案外有名な話だが、アメリカではマスコミ(テレビや新聞)、銀行などユダヤ系が牛耳っている。大学時代の英語のクラスの先生の一人に、ニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人がいた。ニューヨークタイムズか何かの特派員で日本に20年ぐらい住んでいて、その先生自身が、マスコミはユダヤ系が占めていると言ってたぐらいだから、そうなのだろうが、よく言われるアメリカのマスメディアの偏見性というのは、きっとそういう理由があって、イスラエルに有利な情報を流して、パレスチナやアラブ諸国で起きている悲劇はあまり情報として流さない。そうすると、アメリカ人は単純なので、そのように思ってしまう、というのである。
また、前のクリントン政権では、戦争を避けるために、クリントンが尽力していて、モニカ・ルインスキーの件がなければノーベル平和賞をもらっていただろうと言われていた。ネジャーティに言わせると、モニカ・ルインスキーの親のどちらかがユダヤ系で、全て仕組まれたことだったんだろう、ということらしい。
アメリカは白人優位だと思っていたが、白人より上手がいるのかもしれない。
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