先日、NHのMさんからのメールに、主な国の若者を対象としたアンケート結果が載っていたニュースが添付されていた。結果は思ったとおり、アメリカの若者の国際情勢の理解の低さが目立っていた。
こういう結果を見ると、「やっぱりアメリカ人って自分の国のことしか考えない」という批判的な声が聞こえそうだ。
アメリカのような大国だから、世界中にネットワークを張り巡らせて、国内では様々な情報が流れているんだろう、というイメージがあるが、案外そうでもなく、テレビや新聞などの情報が限られているなあと感じることがある。
例えば、日本に、「アメリカが地下核実験をした」という情報が流れたとする。しかし、そのような情報はいちいち国民の耳には入れていない。インターネットで検索しても、地元のニュースにしかなっていなかったりする。
また、アメリカに有利にならないことなど情報として流されていないと感じる。
新聞事情はどうかというと、日本では全国版の新聞があって、どの新聞でも大概同じ情報が載っているし、毎日配達してもらえるという便利さもあるし、日本全国に同じような情報が流れる。アメリカでは日本のような全国版の新聞というのがなく、地元の新聞が主だ。地元新聞の内容にはそう詳しく国際情勢は載っていない。詳しく知ろうとすると、「Wall Street Journal」とか読めばいいのだろうが、購読しようとすると、郵送するか、本屋に行くか、ちょっとしたお店なら置いているかもしれない。
テレビではケーブルが発達しているので、そういうのを知りたければ、CNNをずっとつけておけばいいのだろうが、主要ネットワークのABC、CBS、 NBCなどで、全国ニュース、海外ニュースをしたあと、地元の放送局から、地元の放送となり、地元のニュースが流れる。
例えば真珠湾攻撃のことをもっと詳しく知ろうと思えば、Discoveryチャンネルのドキュメンタリーを見られるわけで、とても客観的に作られた第二次大戦のドキュメンタリーなど、日本でも流れていないような映像などを見ることができる。
それなりに情報が規制されたとしても、インターネットで調べれば、もっと情報を得ることができる。
しかし、日本のように、とても親切に、テレビをつけていればいろんな情報をくれるのではなく、選択肢は色々ありますから、その中で情報を得てください、という、こちら側に選択する方法を任されているような節もある。
それ以外として、アメリカの地理的な問題もあると思う。
明日につづく
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