| 2002年08月25日(日) |
楽しい1日? その2 |
梨奈は前にいた私と、後ろにいたネジャーティの間にいて、ライフジャケットを着ているので溺れることはありませんが、カヌーが傾いたときに顔を水に突っ込んでたみたいで、ネジャーティがふっと抱きかかえたようでした。
ボートの荷物を横たわっている木の幹に置きましたが、梨奈の帽子と私のはおるものと保冷用バッグに入れたお昼が流されてしまいました、、、、。
帽子とはおるものはどこに行ったかわからず、保冷用バッグがぷかぷか浮いて流れるのを見送りました。おにぎりが〜! と思いつつ、どんぶらこ、どんぶらこ、と流れていくのを見ているだけでした。
カヌーでは下流に行って、最終地点からバンかバスに乗って戻るので、川を下っていくだけなのですが、誰か知らない人が戻ってきました。その人に手伝ってもらって、ボートを中洲に戻して、何とか乗るまでになりましたが、気が付いたらパドル2本も流されていました。どうやって漕いでいくねん、と思いましたが、1本貸してもらえることになりました。
そこからすぐのところで、その人の連れの人が、私たちのパドル2本と、保冷用バッグを拾ってくれているではありませんか。お礼を言って、借りたパドルを返しました。梨奈の帽子も見たらしいのですが、どこにいったかわからないということでした。
すぐに見つかるだろうと思ったのですが、結局、帽子とはおるものはわからなかったです。
教訓2 荷物は最小限にしましょう。なんで貴重品を車のトランクの中に置いてこなかったのかなあ。
しばらく行くと、カヤックに乗っている研究室の2人が途中で待っていました。そして、もう少し行くと、浅瀬のところでカヌーボートを泊めて川岸にいる研究室の人たちが休憩していました。 そこで5分ぐらい休憩しました。その時点では梨奈がおにぎりをぱくついていたのですが、ボートが転覆してから梨奈はとても静かでした。怖かったから泣くかなと思っていたのですが、泣かなかったです。
そう、おにぎりを心配したのですが、保冷用バッグはちゃんとファスナーで閉めてあったので沈まず、水もほとんど入っていませんでした。そして、おにぎりはラップで包んだ後ビニール袋に入れて結んであったので、水は入っていませんでした。お菓子も無事だったし、水のペットボトルはもともと大丈夫だし、食べ物が無事だというのは嬉しいです。
しばらく行くと、2頭の牛と子牛が川縁で水を飲んでいました。どこから来ているんだろうと思って、そこにつながっている道を見てみると、牛が何頭か上から歩いてきていました。ちょうどその時は、人がいっぱいいたので、子牛は親の牛の後ろに隠れてしまいました。 牛の写真を撮りたかったのですが、、、、。カメラも水に浸かって動かなくなっていました。ネジャーティ曰く、乾いたら動くだろうと言っていました(後日、動きました)。
1時間、2時間たつと、だいぶ慣れたもので、ちょっとした流れでも、何も漕がずにそのまま流れに身を任せた方がうまくいくときもありました。転覆したときの流れはもうありませんでしたが、ずっと静かな流れより、小さくさざなみが立っている方がやはり面白いです。
教訓3 案外、日に焼けるので帽子や日焼け止めで日焼け対策をしよう。短パンをはいていると、ひざ上が焼けるので、日焼け止めを塗るかタオルか何かをのせましょう。
昨日雨が降ったからかどうかわかりませんが、水は緑色です。川が深いところは川底が見えません。
フロリダのタラハシー近くにあるワクラ川(Wakulla River)はワクラスプリングスから水が湧いている川なので、川の水が透き通っている。川底もはっきり見えて、川底ってこういう形をしているのかとわかります。V字になっていました。
ワクラ川ではワニを見ましたが、ここにはもちろんいません。ワニがいないのか、寂しいなあと思っていると、川に横たわっている木の上で、カメが日向ぼっこをしていました。梨奈に「カメがいるよ」と言うと、梨奈も喜んでいました。ネジャーティは「こういうところにいるカメというのは案外毒をもっているんだよ」と言っていました。
こうやって、川下りを楽しんでいたわけですが、目にしたくない物も見ました。それは車の不法投棄です。 ちょうどそこは川岸の上に道路があって、そこから車を落としたようで、川には落ちていなかったのですが、木にひっかかったりしています。どうりで途中、川に落ちているタイヤを見かけたのです。どこでも同じような問題を抱えているんだなあと思いました。
ところで、カヌーに来ている人たちにはいろんな人がいて、だいたいは私たちのようにグループで来ています。また、下流からは、他の民間のカヌーレンタル屋から乗ってきている高校生ぐらいの女の子たちが20人ぐらいいました。
彼女たちも初めての人たちが多いようで、パドルの持ち方が違っていたり、とんでもない方向に曲がっていったりしています。カヌーのパドルの柄の先の部分は平らになっていて、そこを片手で握り、もう一方の手で柄を握り、左右持ち替えながら漕いでいきます。
彼女たちにぶつかられることもあったり、「カヌーなんかいやだ」と叫んでいる女の子もいたり、こちらから見ていると面白かったりします。
他のグループにはアーミッシュ (Amish) のグループがいました。アーミッシュは現代の生活スタイルを持ち込まず、昔ながらの生活をしている人たちです。服にも金属を使わなかったり、服も昔のままの服で、自給自足の生活をしています。厳格なプロテスタントの一派というのは知らなかったのですが、、、。
オハイオの隣のペンシルベニア州にはアーミッシュの村があって、大学の語学研修で一度アーミッシュ村の朝市に行ったことがありました。オハイオにもアーミッシュが住んでいると聞いたことがあります。
ペンシルベニアのアーミッシュについてはHPがあります。
最初、アーミッシュの人たちは川辺で休憩をしていました。そして私が見たのは、、、。
「缶のジュースを飲んでる!!」
そして、ピクニックに持っていく保冷用のケースも持っている、、、。現代的なものを使ってる、、、、。
そしてそこを通り過ぎ、私たちが最初の休憩場所で休憩していると、アーミッシュの人たちがカヌーで通り過ぎました。そして、休憩した後、カヌーを漕いでいると、またアーミッシュの人たちが休憩で岸に下りました。さっき休憩してたばっかりやのにね、とネジャーティと話していました。
カヌートリップは最初の転覆事件を除いては穏やかなもので、転覆した場所が一番急な流れで、というよりは、急にその近くから乗ったので、転覆してしまったのかもしれませんが、いずれにしてもちょっとした流れでも、流れに逆らわず身を任せ、そういう時はへたに漕がない方がいいようでした。最終地点でも流れが速いところがあったのですが、そこはまっすぐだったので、何事もなく通過し、カヌートリップを終えました。
最終地点にバンの迎えが来て、それに乗って、カヌー乗り場に戻りました。着替えを一式持ってきていたので、トイレで着替えました。くれぐれも着替えは車に置いていきましょう。転覆したら着替えもぬれてしまい、持って来た意味がありません。
その後、先生のお宅にみんなで行きました。先生はネジャーティの研究グループにいる人で、直接のボスではないそうです。先生とお互いの自己紹介をしたときに「ブライアンです」と言われました。自己紹介でそういわれたら、普通はそう呼んでくださいね、という意味で、もちろん先生は私の先生ではないので、ブライアンと呼ぶべきなのでしょうが、日本人の私としては、先生である人、まして年上の人の名前を下の名前で呼ぶのには抵抗があります。ネジャーティもトルコではそういう習慣が無いようで抵抗があるようです。UNHでは指導教授を下の名前で呼んでいましたが(みんながそう呼んでいたので)、最初はDr.〇〇と呼んでいたそうです。
もちろん自己紹介で「私はDr.〇〇です」といわれたときには、そう呼んでほしいから言うわけで、そう呼ぶことになります。
ブライアン先生のお宅では奥様がおられました。飲み物や食べ物などを用意してくださっていました。 最初にポテトチップスなどを食べながら、おしゃべりをしたり、広い庭を見たり、梨奈と遊んだりしていました。その間、先生や他の男の人がチキンなどのBBQを始めました。
庭は外から見たらわからないのですが、奥にまっすぐに敷地が広がっているそうで、ある先生によると、3エーカーも庭があるそうです。
エーカーで言われても、ピンと来ていないネジャーティや、外国人や私。1エーカーが約4047平方メートルです。それが3エーカーだから12141平方メートル。坪に直すと、1坪が3.3平方メートルだから、、、ひぇ〜! 3679坪だ。庭だけでそれだけあるなんて、、、。
でも、庭は坂になっているところもあるし、藪みたいにもなってるし、途中で動物の(人間やないやろう)白骨が転がってるし、鹿のふんはあるしで、庭というよりは自然公園です。
1時間ほどしてBBQチキンも出来上がり、食べ始めました。家の中で紙皿とフォーク(サイド使うから流しに持ってきてくださいとなっていた)を持ち、1列に並んで、食べ物を取って行きました。
その部屋には大きなすだれがかかっていた。ネジャーティが「どこで買ったんですか?」といっていたら、Walmartの近くのお店で買ったそうで、30ドルぐらいだったらしい。すだれはとてもいいわよ、というようなことをおっしゃっていました。私が以前見たPier1以外にも売ってるのかあ。また、Pier1とそのお店に探索に行こう。
食べ終わって、他にも呼ばれているところがあったので、みんなより一足先に先生のお宅を後にしました。
長い1日でした。
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