昨日はそんなことを書いていたら、今日は意外に暑くなった。
午前中ゆっくりして、午後、図書館に寄った。図書館では英語しか使えないので、何日か前にとりあえず英語で何人かに引越のお知らせをしたら、ほとんど返事が返ってきてうれしかった。1人を除いてフロリダ時代の友人で、日本語ぺらぺらで韓国出身のミーキョンは今年結婚して来年赤ちゃんが生まれるとか、バージニアにいるドミニックはまだ博士課程にいるようだったし、私が誤報をしてしまったジーンは日本を旅行して、各地でフロリダ時代の日本人学生に会ったとか、うれしいメールばかりだった。先月で一応ジェットプログラムの期限が切れるユキ子さんは、もしプログラムを延長していなければアメリカに戻るか戻っているかの時なのできっと忙しいだろう。気がかりだったのはボブだった。この2、3ヶ月話していなかったので、元気かどうか心配になった。
図書館を後にして、ダウンタウン近くのエデン公園(Eden Park)というところに行った。
そこはネジャーティがシンシナティーの大学で面接をしたときに、研究室の人が連れて行ってくれたところだそうだ。その公園の一帯はお金持ちが住んでいて、という話を聞いていたらしかったが、大学にも近いし、いいところだから、もしいいところが見つかればそこにしよう、と言っていた。その地域はMt. Adamsと呼ばれる地域で、ニューハンプシャーで決めて行ったアパートの地域のMt. Airyと混同して、「連れて行ってもらったところはよかった」とか、「お金持ちも住んでいるし、環境的にもいいところだ」とか言っていて、後々、ネジャーティが勘違いしていたことがわかった。
エデン公園には美術館もあるし、そこからもう少し車を走らせると、オハイオ川とその向こうのケンタッキー州を見下ろす広場がある。「お昼を持ってくればよかったなあ」と言ってたら、じゃあ、買いに行こうということで、公園から出てそのまま車を走らせるとマクドナルドがあって、そこで持ち帰りにして、またその広場に戻った。
一方通行のところから広場に入ってすぐ、子供用の遊び場があって、そこを過ぎると見晴らしがいいところがある。木陰にはピクニックテーブルが置いてあって、人工池には誰かがボートの模型を浮かべている。
ハンバーガーをほおばっていると、スズメかそれによく似た鳥が集まっている。きっとおこぼれを待っているのだ。ポテトをほってみると、鳥がものすごい勢いで飛んでくる。スズメにしてはとても人間に近寄ってくる。ちょうどピクニックテーブルの上の枝に巣を作っていた鳥もおこぼれ欲しさにスズメの中に入ったが、スズメのすばしっこさには勝てないらしく、いつも先を越されていた。ネジャーティもその鳥にやろうと、その鳥めがけてほっていたが、そのうち、ワンバウンドしたポテトがちょうど鳥のくちばしに入った。 ハトもそのうちやってきたが、ハトはその鳥よりどんくさくて、結局、口には入らなかった。
川を見下ろすところにあるベンチに座って、景色を見下ろしていたが、今日に限ってなんで暑いんやろう、昨日日記であんなこと書いたからや、と後悔した。
公園で1時間半ほど過ごし、ちょっと夏ばてを感じながら帰った。
ネジャーティと梨奈はプールに行って、私はクーラーをつけて一人部屋で休んでいた。ちょっと一人でビデオを見ながら休んでほっとしていた。
ネジャーティと梨奈がプールに出てすぐ、隣のアパートから2人の男性が出てきた。1人は多分見かけたことのある人で、私たちが引っ越してきた日に会って、「兄弟が住んでいるんです」と言っていた人だ。もう1人は年齢が近かったが、見たことがない人だった。
ネジャーティと梨奈が帰ってきてしばらくすると、引越のトラックを持ってきた。
「そうか、引っ越すのか」
そういえば、さっきから古くなったソファーやいすを運び出して、ごみの場所に捨てに行っている。トラックをアパートの入口につけて、他の家具などを積んでいっている。
平日は隣人を全く見たことがなかったし、今週も何日にもわたって、玄関にかけてある広告が入ったビニール袋がそのままになっている。家賃もそんなにばかにならないし、住んでいないんだったら引き払ったほうが懸命だ。しかし、住人は一体誰だったんだろう。そして、車椅子の老人は誰だったんだろう。
いつのまにかトラックがなくなっていた。夕食を作っていたら、いつのまにかネジャーティも寝ていた。そばを作って、そばつゆと一緒に冷やしておいて、今日は残りものがあるから、やることもなく、こうしてしばらく日記を書いた。
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