ハイウェイのI-75を南下して、Exit3で下りるとネジャーティの学校に着く。距離にして15マイル(24キロ)だ。
今日と昨日とネジャーティを学校に送ったが、今日はExit3から北上してアパートに戻るとき、途中で混んでいた。まだ午前中で混む時間ではなかったが、ある地点で反対車線で事故車とパトカー、消防車、救急車があるのを見た。事故があると、消防車が来ることが多いが、それらが3車線のうち2車線をふさいでいて、反対車線は何キロか渋滞していた。それで、その地点を過ぎるとこっちの車線がとてもスムーズになった。ドライバーは、どんな事故やったんやろうと思いながらゆっくり走って様子を見てたんやろう。何か日本と同じやなあと思いながら走っていた。
窓を開けて走っていたのだが、何か甘い香りがしてきた。何やろう、この香りは、と思って左手を見ると、看板に「Jim Beam」の文字が。工場からの香りらしい。
こういう経験はよくあって、実家がある西宮の南部には灘五郷の二つの郷(西宮郷、今津郷)があって、西宮郷の日本盛、白鹿などの酒工場が集まっている辺りでは、工場からの香りが漂っている。 中学か高校のときは、まだ電車にクーラーがつくかつかないかというぐらいだったが、夏場は扇風機が回っていて、窓は開けられていた。大阪の梅田駅から阪急で神戸方面に向かうと、グリコのチョコレートの工場が線路沿いにあって、甘い香りがしたものだ。 夕方ネジャーティを迎えに行ったときにそんな話をしていて、特にネジャーティは酒工場のそばを通ったことがあるので知っているが、Jim Beamの工場のそばに来るとやはり甘い香りが漂っていた。ネジャーティに「におう? 甘い香りがしてるねんけど」と言ったが、ネジャーティがいる助手席までは香りが届かないようだった(それか、におわなかったか、、、)。
今日学校にネジャーティが行った時、ちょうど研究グループでタイ料理を注文するところだったらしい。そして、ネジャーティは1−10の辛さで3を頼んだらしいが、それでも辛かったらしい。私は辛いものが苦手なので、1でも大丈夫かなと思ってしまう。
それで、スパイスの話になって、ある教授が、日本のわさびをアボカドか何かと思って、結構な量を口に入れて大変だった、という話をしてたらしい。わさびは鼻に来るからねえ。研究グループに日本人が1人いるらしいので、きっとそういう話をしたのだろう。
早速共同オフィスをもらったそうだが、化学の建物はキャンパスの建物でもひときわ高くて、上の階から外を見ると景色がいいんだろうなあと思っていたら、研究グループの部屋は地下にあるらしい。人通りがないし、クーラーが効いてていいと言っている。
帰ってご飯を食べて、散歩に出かけた。まだ蛍が少し飛んでいる。アパート群の西には図書館があって、南は町のプールがあるのは知っていたが、その先は知らなかった。ちょっと歩いてみると、プールの南側に小学校があった。もし梨奈が小学校に行くぐらい大きかったら、きっとこの小学校に行ってただろう。
アパートに戻って、スイカを食べた。梨奈はやはりネジャーティが戻ってきたのが嬉しかったのか、いつもよりはしゃいでいる。
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