2008年04月29日(火)
 『Hey Jude』 Marta Kubisova

いいお天気の休日のスタジアムは、暑いくらいの陽気。
幸せだなー。

友達にデスノートの続きを借りて来る。
DVDまで付けてくれる。わーい。



捨てまくったら、物欲が沸いてる自分に気が付く。
何があって何がないか完全に把握しているので
いつもの『通りがかりに一目惚れすることがあれば』じゃなくて

こういう感じのバッグでいいのがあればとか
冷房対策の柔らかい上着が欲しいとか靴下を買わねばとか
南国のホテルのプールは気持ちいいと友が言うので水着買っちゃうか!?

あぁ、そんなこと言ったら夏物の可愛いカジュアルなワンピ欲しい、
タイで着るの。汗だくになってもじゃぶじゃぶ洗えるヤツ。
それこそ、象に乗っても大丈夫な感じのヤツ。
ワンピ好きだけど今手持ちはお嬢系のワンピしかないもん。

とかなんとかで、今日は安価で可愛いワンピをお買い上げ♪
ほほほー。
まだ片付け全部終わってないのに本末転倒かしらん。




『ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶』(大崎善生)

本を渡された時はいまいちぴんとこなかったんだけど
開いたら短編集でそのひとつの題名が

『容認できない海に、やがて君は沈む』

お。これは興味深い、と。
そして4編全部興味深く読みました。
(でも3つはとても好きで、1つとても嫌い。)

このヒト男だよね?
なんでこれを書いたんだろう…なんか不思議だ。



彼女たちは様々な要因で不安定なのだけど、
居場所をみつけられなくても、友人と呼べるひとがいなくても
なにかしら自分の中に原風景というか拠り所みたいなものはあって、
ひとつをのぞいて、それは救いになる。未来に続いてゆく。
(だからそのひとつは、私は救いが感じられなくて嫌い)


彼女たちは部分的にとても私に似ているけれど、何かが決定的に違う。
私も、彼女たち同様にアイデンティティは希薄になりがちなのに
なんでだろう?何が違うんだろう?

そして自分のこれまでを振り返ったら、
私もグループや何かに属するのはずーっと苦手だけれど
幸いにもいつも自分の居場所をたくさん見付けることができて
しかも、いつでも完全な孤独ではなかったのだ、と気が付く。

孤立を恐れない強さを持ちつつ、幸いにも孤独ではなかった。
それは多分、私はすぐに好きになってしまうから。

私の中にある、彼女たちのキャトルセプタンブルや小さな三角形の海に
相当するものたち、それぞれが大切な何かに繋がっていて


あぁ、これが私のただひとつのちからなのだなーと思う。


私は目に映るたくさんの場所や物事を愛することができる。
てゆうかすぐ好きになってしまう。傷付くことももちろん増える。

それでも

私がみつけて、積み重ねてきた私の好きなものが、私をつくっている。
たくさんのひとに出会って、影響し合って、今の私が在る。



「容認できない海に、やがて君は沈む。
 それを、回避するな、と。」


噛み締める。

ぎゅっ。



何故かドイツで、私が一番惹き付けられた場所はベルリンだった。
森やら湖やら私が好きそうな美しい場所はたくさんあったにも関わらず。
(まぁでも、フランスでも結局はパリだった。なんでだろうね?)

ベルリンの路上で、すぐにベルリンの壁跡をみつけて
私は地図もなにもみずただひたすらに元々は壁があったという
地面のマーキングに添って、東西の境目を自由にうたいながら歩いた。

10代の頃から、いつか私はベルリンの壁沿いをピストルズの
「Holidays in the Sun」を歌いながら歩くんだ、と思ってきた。
(※そしたらまだ壁が残っている場所や博物館に自然に着きます。
当たり前だけど、その時全く理解していなかったから、
壁に行き当たった時には「うおーーー」ってなったよw)


そんな私なので、ドイツに行く前にこの本を読んでいたら
私は東ドイツからハンガリーとオーストリアの森を抜けて
西ドイツまで歩いて行く!とか言いかねなかったなーと思います。
(でも実際にはチェコにも行けなかったんだから、きっと日程的にムリ。
プラハへもいつか行く。あの通りを、Hey Judeうたいながら歩くんだ。)


今度図書館に行ったら、ヨーロッパピクニックについて
書かれた本を探してみよう。



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