2007年12月16日(日)
 『赤と黒』 岩崎良美

2002ワールドカップの際にイタリア代表が宿泊した仙台の
ロイヤルパークホテルには、アズーリたちの素敵なお土産が
展示されていたり、最上階のバーでは選手監督25名を
それぞれイメージしたカクテルがメニューになっています。
デルピが『ファンタジスタ』とかね。

マルディーニのカクテルには『バンディエラ』と名付けられていました。
ブランデーと赤ワインかなんかのこゆーい感じのお味で
「あぁ、マルディーニって味がする!」と思ったものです。

バンディエラ=象徴、旗手
あぁ、まさに彼のことだなーとしみじみ思うのです。
カクテルが赤黒かったように、イタリアというよりはACミランの。


私がサッカーを見始めたのは中学生の頃の高校選手権からですが
当時は今と違って放送も少なかったし、なかなかサッカーに触れる機会も
少ない中、トヨタカップはとても貴重な存在でした。

とは言っても、サッカー好きーおもしろいーってテレビ観てる中高生の私、
当時はルールも選手もよくわかっていません。全然わかっていません。
昨日友達の旦那さまのご好意で秩父宮にラグビー観に行って来たんですが
(2度目の生観戦)今のラグビーを観る目程度のレベルでの「好き」です。

劇的に変化していくのは高校卒業後、土曜日に東京12チャンネルで
放送していたダイナミックサッカー(ダイヤモンドサッカー)を毎週観て
イタリアワールドカップがあって、日本代表は日増しに強くなり、
そして、Jリーグが始まる。なんとWOWOWでは、毎週イタリアから生放送で
セリエAが観れるようになる。(当時生ってのは凄いことだったのよ!)


と、いう訳で、別におおっぴらにゃーしませんが
先日も友人に少し意外と言われたんですが、私はわりとミランな訳です。

だって、そうやってサッカーに夢中になっていく過程のその時期、
やたらめったら強かったんだもの。すげーすげーって喜んで観ましたよ。

ナンバー1DFは誰?即答でバレージですよ。
ナンバー1FWは誰?なんつーてもファンバステンですよ。


当時も今も自覚はないけど、多分ミランファンだったんだと思います(笑)


その証拠に(?)19歳当時付き合っていた彼が欧州旅行に行った際、
私にお土産に買って来てくれたものはオランダで仕入れた、等身大までは
いかないけど、相当でっかいフリットの全身写真のバスタオルでした。

……(^_^;)

ヨーロッパ何カ国かまわって、若い女子にこのお土産っていったい。。。

当時も笑ったけれど、今考えても相当おかしいな。
私自身今みたいなサッカーバカではなかったのにな。

でも多分それくらい私は狂喜乱舞したんだと思う、1990年のトヨタカップ。
オランダトライアングルと大騒ぎになったあの時のACミラン。


そこにすでに彼はいました。
数日前の日記に出て来た「まだペ−ペ−だった頃のマルディーニ」

あれから17年??? 今39歳!!!

思えば、私にとってのサッカー … 特にトヨタカップに関しては
ずーっと、マルディーニと共にあったのです。


初めて生観戦したトヨタカップもミラン。93年のミラン×サンパウロ。
あれこそ生きてて良かったと思ったものだ。
おもしろかった、なんて言葉で済ませたくないほどに
ミランもサンパウロも素敵だったんだよー。



で、この日記でもたびたびそういう記述があったと思うけど、
私は引退までにマルディーニにこのタイトルをとって欲しかったんだ。


南米勢は、子供の頃からインターコンチに出るのは憧れだから
なんとかして欧州代表に勝つぜってモチベーションで来てくれる。
欧州チームでもロベカルくんとかブラジル人選手はやる気がある。
でも欧州からは「え〜〜〜日本まで行きたくない〜〜〜」みたいな空気が
ありありと出ている。そんな中マルディーニだけが、ずーっと
欧州CL制覇の向こうのトヨタカップを求めてくれていた。

若い頃タイトルをとったきり、悔しい負け方をして帰ること数回。
あの厳しいCLを戦い抜いたのに世界一の称号が自分たちのものじゃない。
その悔しさは、毎度毎度激しく伝わっていました。

それが、とってもうれしかった。
本気で戦って欲しいのに、正直欧州側はモチベーション低い年多いんだ。
来日が直前だったり舐めてる風でも凄いものみせてはくれるけどね。




そんなかんなで前置き長過ぎですが、
トヨタカップ終わっちゃった〜〜〜。



去年も一昨年も言った気がするけどね、この先は変わるのかも知れない
けどね、なんだかんだいうて7試合中6試合スタジアムで観た上で
言うんですけどね、やっぱりトヨタカップは
(いやもうトヨタカップじゃないんだけどさ。)

この最後の1試合だけですよ!!!

もー全然違うもの。


「ちょっと観たぁ!?」

って感じですよ。


「観た観た、凄かったねー。」

「凄かったねー!!!」


以上。



もう根がミーハーですからね。内心きゃーきゃーですよ。
後ろの若いおねーちゃんみたいな声出さないだけで
ほんっともう、きゃーきゃーなんですよ(笑)

そして隣ではさかな旦那が「うまい」と感嘆のため息を付く。

そんな試合。

瀕死のボケンセのコーヒールンバはちょっとせつなかったけど
ボカのプレーも素晴らしかったですよー。


あーーー。

ちょっと虚脱感。


3決はぁ、即PKじゃなかったら、サヘルが勝ってたかも。
浦和は厳しいシーズンで疲労とかもあったんだろうけど
やっぱりさぁ、私が行けるだろって思うとこで行かねーんだもん。
ま、Jリーグでは引きこもってて前が2〜3人でも点取れちゃうからな。
こないだのは「行けなかった」で許されるけど、今日のはね〜〜〜。

なんだかワールドカップ本戦で、もう予選突破の目がなくなった国の
3試合目をみているかのような気分になりました。

やぱ気持ちでしょ。気持ちだよ。

ワーシントン ワシントンワシントン…(小声)
の気持ちの強さでなんとか勝利に漕ぎ着けた、とみました。
ゴールはもちろん、プレーもPKも魂入ってましたよ。
最後の最後なのに、ちょっと彼が好きになった。


どうでもいいヨタ話としては、がっちゃんが初めから長袖でした。
が、初めはなんだか気になるのかひっぱり上げてて7部袖って感じ。
で、後半はやっぱり袖降ろしてるしw


怒濤のトヨタカップウィークは、さすがにちょっと疲れた〜〜〜。
お財布も軽くなりました。
決勝以外は安く済ませた…とは言うても諸手数料入れて計33000円…。

テレビも力入れて集客してる成果か、今年の方が全然入場者多かったし
来年もうまいこと安値で仕入れられるといいんだけどね。
今年ますます確信したから。

決勝はさ、やっぱ高くても仕方ないよ。
高いって文句言いながら、高くても行くよ。
でも他はさー… ねー。


マルディーニ、3度目の制覇、本当におめでとう!
今までずっと私を幸せな気持ちにさせてくれてありがとう。


そーいえば途中交代でカフ−が出て来て、さすがにカフ−を観るのも
これで最後だろう、Jに来た選手のぞいたら一番回数観てるんじゃない?
なんてゆーてましたが、よく考えたらカフ−も3回目の制覇じゃんね。

過去2回はサンパウロ。
初めて生観戦したトヨタカップでは、ふたりは敵対していた訳で
あらじゃあ私のトヨタカップはカフ−とも共にしてたのね〜〜〜。

今まで気付かなかったわ(笑)



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