2007年11月06日(火)
 『自転車』 JUDY AND MARY

さて、こーゆーのは勢いとタイミングです。
さっそく帰りに割合近所の親切そうな自転車屋さんに行ってきました。

お目当てのメーカーの自転車がショーウィンドゥに展示(じゃねぇか)
されてた。わー思った通りの色だわー。でも完全にアウェ−だなぁ。
お洋服屋さんの店員さんだって苦手なのにこんな店入るの怖いわー。

でも入らないと何も進展しないので、深呼吸して勇気を出して扉を開けて、
できるだけ愛想よく元気いっぱい(?)ご挨拶。
「こんばんはー。自転車みせてくださいっ。」

そいで、そこのカタログがあったので開いて「これが好きなの」
と、とりあえず意思表示。さぁどうくる店員さん!どきどき。


そこからの会話は、店員さんにとっていたく疲れるものだったに違いない。
私には自転車屋のお兄さんの言うことが、基本的にさっぱり判らないのだ。

しかしさすがにプロは偉い。

質問の嵐にもめげずに親切。


でも夢にみた自転車は、乗れない程じゃないけど私にはおっきいらしい。
ハンドルがちょっと特殊(なにがどう違うのかは説明はしてくれたけど
よーわからん)それで遠いんじゃ(大きくて問題なのは足が着かない
以外にも、ハンドルまで遠いことらしい。ブレーキに手が届かない、
とかいうことになっちゃうらしい。)ちょっと大変かも知れないという。

乗れない程じゃないけど…ってのが微妙だな。

それなら1ランク下のこっちのモデルを買って、ここをこう直しても
さっきの自転車の値段にはならないから、そうした方がいいかもという。

あーなる程ね。

って、いきなり改造車ですか!?

これとこれはどう違うの?
散々話を聞いたが、結局は1kg違う、ってことらしい。
ちっちゃい方が重たい。重いとどうなのよ?
ふむふむ…よくわかんないけど、軽い方が性能がいいってことなんだな?

ふーん。まぁこっちでもいいけどさー…
でもなんかこう、私が「きれい!」って思ったフォルムと少ぉし違うの。

微妙。多分ほんのちょっとの違いなんだけど…。
車輪の大きさは同じだし、こっちでも可愛いんだけどさ、なんか微妙。



そんな会話をしつつ、お兄さんはカタログを漁る。
ヒントは最初の自転車が好き、と、店内にあったほとんどの自転車は
違う、ということ。いかにも!ってのは苦手なんです。ハードな感じが。

そして開いてくれたページにあった自転車は、
見事にストライクど真ん中!!! お兄さん、ビンゴです!!!
プロってすげぇなー。ヒントは少なかったと思うのに。
一応もう少しヒントかいたメモ作ってたのに、出すまでもないー。


うわー
うわー
うわー

これ、好き。すっごい好き。きれい〜〜〜。
サイズも大丈夫だし、色もどっちとも好き。
そうそう、こんなのが欲しいの!って


え〜〜〜〜〜


¥231.000

にじゅうさんまんいっせんえん


ハワイアンロミロミ以上じゃないかっっっ。


日曜日、6万円の自転車の横に60万円の自転車があって、
まぎらわしいよ、ありえないよと突っ込んだ。
更に30万の自転車が欲しいという友達を、
バカじゃないの?あんたどんだけ金持ちよ、車買えるよ、と突っ込んだ。

全然 笑えない…。


そういえば17歳の頃、上野の西洋美術館+お気に入りのおもちゃ屋さん帰り
急に雨が降って来て、傘を買おうかとすぐ隣の丸井に入った。
必需品だし後でお金を貰えるとはいえど高校生なので値札が気になる。
2000円。うん、これくらいなら許されるでしょ。選んでたら素敵なのが
1本あった。1900円。よし、ってレジに行こうとして、柄の持ち具合に
違和感があって気付いた。それだけは、隣の仕切りの傘だったのだ。

よくみればお値段は19000円。オイオイオイ、2千円の横に2万円かよー。
紛らわしい〜。東京は怖いところだ、気を付けよう、と思ったものだ。


…危険だな、自転車も。


もう1つのカタログもすっごい好きー。
めっちゃカワイイ。きれいなライン。素敵ー。
こういうのもいいな☆


ってオイ、26万かよ。
にじゅーろくまんって、もっと高けぇじゃねーかよ。

ありえない。

さっきストレートど真ん中だった自転車は完成車というのじゃ
ないにして、タイヤとかのパーツをちょっと落ちるのに変えれば
20万くらいには押さえられるという。


うん。
お兄さんがとても親切なのはよくわかった。


でもさ、初めて真っ当な自転車に乗ろうとしているんですよ、私。
そこそこいける自信はあるし、多分飽きないし、少々不具合があっても
あるものでなんとかしちゃうとこがあるから、多分何とかしちゃうけど
いきなり20万はないでしょー。20万のもの外に出しておけないでしょ。
部屋に入れたら、出し入れ面倒とかでしょっちゅう乗ってらんないでしょ。
そんなかんなで、やっぱ手の掛かるコなんてやだーってなったら
いきなり20万はちょっとアレでしょ?アレよね?ありえないでしょ?

と、思いつつ

「初めてなのでいきなり20万はちょっと…失敗したらアレだし…」

(さっきから、アレばっかやな。)

とだけ言うと、あっさり「それもそうですよね」と。

じゃーやっぱり最初の私が思ってたのの1ランク下を改造するか
(いや、別に最初から改造までしてくんなくてもいいけど…)
といって、またごそごそカタログを2つ。


あーなる程。

妥当なセンですね。
うん、キレイ。好き。
そこそこのお値段で、多分そこそこいい自転車で、かわいい。

話していると、お兄さん的にはこの辺りに乗せたそうだ(笑)


私は私の中に揺るがない価値観があって、
それは時流に関係ないものなのだと分かっているけれど、
お兄さんにもすっぱり「そういう自転車は今少ない」と言われる。

それは決して難しい注文ではなくて、至ってシンプルなものだ。
でも、単純に言えば流行ってないのだ、そういう私の好きなのが。


しかしこの2つだと、多分それなりに時流にも添っているのに
私の好きなテイストはちゃんとあって、サイズもムリなく
きっと値段なりには性能がよくて、乗りやすい。

確かにこれはこないだ自転車屋さんでみて可愛いなとは思ったもの。

なんてゆーか「外さない」感じよね。

うん、判る。気持ちは判る。

でも「外さない」と「ストライクど真ん中」はだいぶ違う。

ごめんね、お兄さん。

こんなにいっぱい親切にしてくれてるというのに。

私は欠点も愛してしまうタチだからさー
その、そつのない感じがなんかこう、
うまく言えないんだけど、なんかこう、うずうずするの。

なんてゆーか、このコのユーザーは私じゃなくていいと思うのよ。
世の中にはこのコが好きなひとはいっぱいいっぱいいると思う。

そこそこには好きよ。
好きだけど、これが私のオンリーワンかっていうと違う気がするの。

なんてゆーんでしょ、これはユナイテッドなんだよね(笑)


あ、でもそれでも、2つのうちひとつは本流からはだいぶ外れてるもの
らしくて、説明を聞いていてちょっとロックだな、と思ったんだった。


お兄さんが本当に本当にいいひとで、自転車が好きなのも
親身になって考えてくれているのも伝わった。

最後には、結局はフォルムとデザインや色なんだな、とわかったらしくって
色の塗り替えのことまで、修理で来てたのを見本に教えてくれた。


あーそれもいいかもなー。

ブランド名とか消えちゃうけどって言うのが、むしろいい。
だってブランドなんか何でもいいんだもん。
むしろ消えて、レトロっちい好きな色に塗ってKiraraとか入れちゃった方が
私だけの1台って愛も持てるし、盗まれにくい気がするし。

結局そーですよ。
自転車もパソコンもスペックみても説明聞いてもよくわかんないもの。
お兄さんの言ってることもやっぱりよくわからない。
なんであの自転車とこの自転車が10万円以上違うのか全然判らない。


流行っていようがいまいが、ヒトがどう思おうが関係ないので
大好きーって思える私にとって私だけの特別なだーりんと、
気持ちよく一緒に遊びに行けたら、それでいいのだ。
今までよりちょっと遠くまで、楽しく快適にお散歩に行きたいだけなのだ。


20万はない。
どう考えてもない。


散々話を聞いて、とりあえずカタログ貰って
(貰えないものはカラーコピーしてくれて)すごすご帰る。


泥よけ問題もあるのよね。
あれには付けられるとか付けられないとか。

雨の日は基本のらんけどさ、みんな要らないって言うけどさ
急に降ることだってあるし、何せ私は歩いていてもよくこけるしはまる。
どうも上向いて歩いている方が多いらしいんだな。

気持ちよーく乗っててさー
空がきれいとか緑がきれいとか夕陽がきれいとか月がきれいとかさー
みちゃうよね、絶対。きっと歌ってるしね。
雨降ってなくても、水たまりはあったりするんだよね。

私、普段着で乗るもんね。
お気に入りの服汚れたら泣く。



むむー。

考えてたらわかんなくなってきた。

この勢いがなくなるときっとまた買えなくなってしまうな。

基本一目惚れなんだよなー。
迷ったら、やめる。


するってーと20万かいな。

パソコン買うのやめれば…。


う。


ない。

ない。



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