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★2007年10月15日(月)
『ROYAL STRAIGHT FLUSH R & R』 RED WARRIORS
引越しで片付けしてたら手持ちの本で読んでないものが結構あって だいぶ前に買った西部謙司さんの『スローフット』を今頃読み終えました。 サッカーへの愛がちりばめられたよい本で楽しかったよん。
第3章 青か赤か より引用。
「私は8歳だった。マンチェスター近郊に住んでいた。そしてクラスの 男の子たちは皆、ある決断を迫られていた。シティかユナイテッドか。 青か赤か。生涯ついてまわる決断を6〜8歳で下すのだ。」
マンチェスターダービーの前日にザタイムズ紙に掲載されていたものだ そうです。更に本文ではシティとユナイテッドの紹介や対比が続き 「同じ街の、すぐ近くにユナイテッドのようなチームがあるのに、 なぜシティを応援する人々がいるのだろう?」と問い、 西部さんなりの答えやマンチェスターでの出来事が続いていきます。
青か、赤か。
果たして私がマンチェスター近郊に産まれたらどうだっただろう?
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WE ARE RED'S!
話は急に変わりますが、私にとってのレッズはレッドダイアモンズじゃ ありません。レッドウォーリアーズです。
最近でこそ可愛くパンダですけどね、ほんの数年前迄、 10代の頃からずーーーと同じキーホルダー使ってたんすよ、レッズの。 私にとって特別も特別なバンドです。
最近めっきりロックねぇちゃん気が薄れてきたと感じてた私ですが レッズの期間限定復活ライブがもうすぐあって、 で、今日渋谷でEASY WALKERSとなんかもいっこでるイベントに急遽参戦、 と一昨日の夜発表になって、昨日チケットを買って わくわくしつつも、なんかちょっと緊張気味にライブいってきました。
順番はわからないけれど、とりあえずマイハニー☆シャケ(ギター)側に 陣取り一杯のみながら待つ。あぁ、箱が小さいとこぉんな近くでシャケ みれるんだなーしかもシークレット的に急に発表されたからひと少なめで、 昔みたいにぎゅうぎゅうにならない。踊るスペースがちゃんとある。
レッズはオープニングアクト。 ローディーがギター持って来た瞬間に分かった。 シャケのギター。見慣れたストラップ。
(最初の)解散から、かれこれ18年?
ユカイくんのカウントする声が響いて、ドラムが鳴って シャケが最初の一音を爪弾いた瞬間に、私の中の何かが弾ける。
あぁ、CASINO DRIVEだーーー。
なんかもう、身体に染み付いてる。 一語一句フェイクまで完璧に歌える、なんてもんじゃなくて 音の粒ひとつひとつが、私の中の深いところに、ある。 確かに刻みこまれている何か。
私の中にロックンロールがある。
この細胞が弾ける感じは言葉にしてもわかって貰えないだろうなぁ。
この曲は私の人生のテーマソングだしねw(ダメ人間だわー)
なにせほら、レッズって歌詞はおねーちゃんはべらかしてどうこうとかだし うちのかーちゃんに「ジャカジャカ」と形容されるような音だし もうねー家で日常のBGMにこりゃ聴かないっすよ、正直。 もうずっとずっと聴いてなかったもの。
※うちのかーちゃんは私が聴いているロックミュージックやバンド活動を 「ジャカジャカ」と表現しておりました。練習行こうとすると 「またお前はジャカジャカか」てな風に使います。はい。
なのにイントロドンやったら誰にも負けない速度で何が始まるかわかるの。 そして、細胞全部がざわざわと泡立つ。 シャケのギター。私の愛したあのまんまの音。
身体の芯がきゅーんてなる。
私はこの音に本気で恋していたんだ。 好きなんてよりも、もっともっとずーーーっと好き。 あれは、あの感情は恋としか言い様にない。
WE ARE RED'S!
彼らは今も健在で、私もやっぱり相変わらずなのでした。
レッズの曲はやっぱかっこえぇわ。
1 CASINO DRIVE 2 FOOLISH GAMBLER 3 MONCKY DANCING 4 OLD FASHIONED AVENUE 5 SUNDAY SUNSHINE 6 SHOCK ME 7 ONE WAY DRIVER
基本ライブ好きだし、昔一緒にレッズみてた仲間がEASYかっこいいよって 言ってたので(それも18年も前の話だが)残って他のバンドもみるにする。
AKIMA & NEOS? 知らねぇなぁ。
でも音はかなり好きな系統。グラマラスじゃ〜んって顔を上げたら あらMARCHOSIAS VAMPの秋間くんじゃない!そーかーそら好きな音だわ。 楽しんでまったりみる。
THE EASY WALKERS 音が鳴った瞬間グッときて立ち上がりました。
やべー。 すげー。 キター。
(語彙がねぇなぁ ^_^;)
めっちゃかっこえぇ。 ロックンロールだ。 こりゃ本物だ。
CD買って帰ってきちゃった。
こういうバンドにありがちだが、ライブの方がずっといいんだよなーむぅ。 まぁインディーレーベルのCDなんてそんなモンさ。
18年前にも音だけ聴いて、まぁこんなモンかって思ったのよね。 わかる、けど…みたいな。やぱライブいかねーとダメだな。
アンコールはEASYに秋間くんが入ってセッション。紹介が
「日本一のマークボラン!!!」
意味がわかりません。
気持ちはわかるけど(笑)
曲は定番ブラウンシュガー☆久々にhoo!とかいって飛ぶ。
ロックンロールでグラマラスでブギーな音楽がたくさん集まった夜でした。 19:30開演、ほぼ押さずに始まったのに終演は23:00。
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青か、赤か。
結構ミーハーだからなー エリックキングにラブラブだったしなー 若かりし頃のギッグスくんやベッカムくんにウハウハしてたしなー ユナイテッドが来る!って嬉々として駒場に行ったし トヨタカップでも…ギッグスかっこよかったよなー。 でも相手にもウハウハしてたんだよな、おいらは。
んー
生物学的にも、女子はここでユナイテッドを選ぶのが多分正しい。 「抗えない」まさにアレですよ。
西野さんは本文でこんな風に書いている。
「僕は日本で見た何かのテレビ番組を思い出していた。 若者へのアンケート調査、あなたの望むものは? ”勝ち組になる!”と回答用紙に書いてあった。 この回答は赤い。 マンチェスター生まれなら、間違いなくユナイテッドファンだ。」
サッカー好きには有名な話だけど、OASISってビッグバンドの ギャラガー兄弟は、熱狂的なシティのサポーターだ。 お金持ちになってからは、スポンサードして胸にバンド名入れた位だ。
弟はステージではものすごいオーラを持ったシンガーなんだけど、 にいちゃん(ギターでコンポーザー)いなかったら、唄ってなかったら、 ほんっとただのフーリガンだったんじゃねぇかなぁって感じなのね。 暴言ばっかりだしさーw
ユナイテッドじゃなくて、シティなのが彼ららしいなーと思いつつも ずっと、どこかで引っ掛かってた。なんでシティだったんだろう?
今日、私の中でものすごーくはっきりわかったの。 ロックなんですよ、シティは!(笑)
私の場合、やっぱり好きな選手にはきゃーきゃーするんだろうけど、 チームとしては、まず間違いなく、やっぱり青なんだろうなぁ…。
あのバカリアム(弟)だってイングランド代表でいいプレーすれば ユナイテッドの選手だって評価するし、一昨年のCLファイナルでは リバプールのゲームをコンサート会場でPVして、優勝決定後ライブ始めて オープニングでユルネバ歌ったりしてるしね。基本はただのサッカー好き?
あぁ、それにしてもなぜ苦難の道や人生を選んでしまうのか。
No Surrender, Keep On Rock'N Roll. Yeah!
仕方がない。 だって私の中にロックンロールがあるんだもの。
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さりとて昔のようにやたらロックにこだわってるワケでもないし なにせロックの定義も曖昧でひとそれぞれだ。 友人と話してたって、それはロックだだのロックじゃないじゃんだのの 交わらない不毛な会話になる。
最近やたらと話題になってる「Perfume」 ビレバン行ったらヘビーローテで平置きの山積みだ。
私は彼女たちのサウンドプロデューサーである中田ヤスタカ氏の音楽性が 大好きで、ちょっぴし「やー外の仕事はいいから、capsuleやりなはれ」 などと思ってしまうが、それでも実際にPerfumeを聴けば、これはもう やっぱり好きなんである。でも、やっぱりcapsuleのとしこさんが 歌った方がもう絶対完成度は高いと思うんだけどね。
中田ヤスタカさんはDJなんかもするし、ピコピコ系でクラブユースな (Jリーグの下部組織じゃありませんw)音楽を作ってきたので そういうファン層にとっては「Perfume」はとっても微妙な存在な訳です。
だって、彼女たちのベースは「アイドル」なんだもの。
そしてまた不毛な論争が展開したりする。 アイドルだのアーティストだの、顔出ししないで音だけ聴きたかっただの そこに更に、元々アイドルとして彼女たちが好きな層もいる訳で。
でも周りの喧噪と切り離されているワケでもないだろうに 当の本人たちはなんかとってものんきで可愛いんだよなー。
私は最近、私を動かすものは「愛」と「誇り」だなーと いうことに気が付いたんだけど、ジャンルやカテゴリーそのものに 強い愛や誇りがあると、感動も生むけど怒りも生むんだよね。
例えば「あんなんサッカーじゃねぇ。俺は認めない」みたいな。 「あんなんボクシングじゃねぇ。俺は認めない」みたいな。
でもさー でもさー
この判りやすい例はとってもマイナスのパワーが強いからあれだけど 良質なものであるならば、まーいいじゃんそんなのどうでも(笑)と 思うワケさ。うん。いいものはいーじゃん。それでいいんじゃない?と。
喧噪をよそに泳いでいる彼女たちにはとても自由を感じるし
アイデンティティとして私の中にロックがあるなぁと強く感じてて 多分それは私のプライドのひとつなんだけど、とっても自由なんだな。 ロックは私を縛るものじゃなくて、解放してくれたものだしね。
あぁ、伝えたいことがうまく言葉にできないなぁ。
まぁ単純にいうと、私は私の中にロックがあるのがうれしくて、 なおかつ私はとても自由で、そしてなぜか苦難の道や人生を選んでしまうとw
そんな話でした。
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