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★2007年08月12日(日)
『天体観測』 BUMP OF CHICKEN
今夜はなかなかに酔っぱらいでぐらんぐらん。 帰り道のほうき星は長く尾をひいて美しかった。
てな訳で(?) 敷物とか飲物とか用意して、空を見上げる。 20コくらい流星をみてきたよ。 夜のピクニックはなんだか不思議な時間でした。
月も雲もない星空は、都市でも、近くに高速が走っていてかなり明るくても 目が慣れてくればたくさんの星がみえて、天の川さえわかるようになる。 正面にカシオペア、視界の右端にはすばる。時折、瞬間光って降る星。
ぼんやり、去年住着いてたドイツの片田舎の満天の星空を思い出す。 手が届きそう、と形容していいくらい、近かった星。 天の川みたいに星座の周辺にも星屑がいっぱいで、 子供の頃みていた星座早見盤の、ギリシャやローマ神話の神々の絵が 浮かび上がってくるようだった。
今夜、レネんちの駐車場に寝転んだら、それこそ星降る夜なんだろうなぁ。
そうだ、クロアチア戦の前夜に、私はそこで流れ星をみて 星に願いを掛けた。やっぱり3回となえないと利き目はないのかな。
そんなこと。
中高生の頃、自転車で海に行って海岸で眺めた星。 ハレー彗星を待った橋の上。 いつもは厳しいのに、深夜でも何ごともなくいってらっしゃいだった両親。
近所のいつもの坂道に寝転んで見上げた星。 そこで歌うと猫が寄ってきて、よく遊んだ。 当時幼稚園児だったうちの坊主は、 おねえちゃんは猫と話ができると本気で思っていたらしい。
大好きだった初恋の男の子がバイト帰りにその坂の前を通るから、 その時間にあわせて私は星を眺めて猫と遊んで彼を待っていたんだった。 寄り道してくれてうれしかったな。
足の悪い猫が一匹いて、私がいくと必ずそいつが最初に寄って来る。 そのコにはふたりの間にだけ通じる名前が付いていた。 小さな秘密は、ささやかな幸せ。17歳の私。
そんなこと思い出していたら、ふと寝転んでる頭の左上に視線を感じて ふと起き上がる。なんと真っ白な美猫がじーっとこっちをみている。 あらあら、この駐車場の主かしら(^_^;)
またしばらく星空を眺めていて、猫をみたら私の頭の横でやすんでるし。 みると、じーっとみつめ返す。なんだろうこのヒト、とか言いたげな顔。
しばらくしたら私の横を離れて、足下に回りこんでまたじーっとみてる。 変な人間だなーこんなとこで何してるの?って感じかなぁ。
その猫には帰り道にもまた会った。 この辺がなわばりなのね。 おじゃまさせてくれてありがとう。
なんだか、何もしてないのに猫は寄って来るんだなぁ。 なんでだろ。
今日は昼間から大きなため息が出て、友人に指摘される。 ゴメンナサイ。 余計なこと考えなきゃいいのに、ひとりでぐるぐるして憂鬱になって こんな風に曖昧に過ごすからため息が増えるんだよね。 私はバランスを取るのが本当に下手だ。
ふぅ。
あ、また出ちゃった。
『ベリーベリーストロング』から単純な私は今出会いに興味津々。 まだそんな親しくない友人の友人夫婦の馴初めなんか聞いて そんな話をまた反芻する。
出会い。 繋がり。
真夜中にひとりだったから、荷物とかその辺にボン!だったけど 携帯だけは手元や寝そべってるお腹の上に載せていた。 こんな時間にどこからも何もきやしないんだけど、 そこにはやっぱり繋がっているっていう安心感があるのかなぁ。
ぼんやり星空を眺めていると、世界中で自分ひとりなんじゃないか っていう感覚になったりして、そんな瞬間、携帯を握ると 僅かでも世界と繋がっていると感じられる。警察もすぐ呼べる(笑) 細くても弱くても、誰かしらと繋がっている。 携帯依存症のひとの気持ちが少しだけわかったかも知れない。
ゆうべ届いたメールと、その時の気持ちについて思う。
そう、ちょうどその朝、ふいに思った。 「何も返ってこない」「もういいじゃん何やってんだろバカみたい」 前回なんか、貰ってもありがとうもなかったしさ。
してあげるのは、してあげたかったからなだけだし、 私も友達に借りっ放しの本とかビデオとかあるから そんなに偉そうには言えない。
でも本を貸したり記事をあげても、感想とかが返ってくることはない。 尋ねると「あとで」とか言われて、その「あとで」は、ない。 同じようにして欲しいとかはないけれど、 やっぱり欲しかったんだな、貰った時のありがとうだけじゃなく、 その後の「ありがとう」や感想。
でも、やっと届いたその後の「ありがとう」に、 色々あってすっかり心があっちこっち捻挫してしまって この上なくひねくれてしまっている私はこんな風に思う。
まぁ今日は多分上機嫌なんでしょうね。 いいことあってご機嫌だからやさしい気持ちにもなれて、 久々に他者に伝えたいことなんかもあって きっと今日は日記書いたりしちゃうんでしょ。
ところが、生憎私はものすごーーーく機嫌が悪い。
この辺また毎度ながら他人の気持ちが分からないヤツだなぁ。 実はそれは私にとっては愛すべき無神経さでもあって 側にいるのならば長所であったりもするのだけど
表情もわからない、文字なんかだけのコミュニケーションで それを繰り返されると、いつまでも私の捻挫は癒えないのよね。
まぁ捻くれものは捻くれているなりに気を使い、 ここでせっかくの上機嫌に水を差すのもなんなので、と思う。
だから、返事は書かない。
それでも、返ってきたことは嬉しいと思っているみたいで 自分が上機嫌な時だけじゃねぇかよ、なんて悪態つきつつ 少しだけ、笑った。
「ギリギリセーフ。」
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